野鳥

花樹とメジロの季節 その三

メジロ(目白あるいは繍眼児) ウメの開花からソメイヨシノが散るまでの季節。メジロは花蜜に酔い、ヒゲボウズはメジロの放つ健気に酔いしれる。 今回のシリーズは全て裏山の早咲き桜とウメの花(終わっていたけど)。サクラはおそらく河津桜だろうと思われ…

花樹とメジロの季節 その二

メジロ(目白あるいは繍眼児) 週末は珍しく鳥撮り三昧できたので、桜とメジロを連投。 因みにメジロの季語として用いられる「繍眼児」の「繍」には縫い込みや縫い取りといった意味があり、白糸で刺繍した目の小さな奴ということらしい。 メジロの目をつぶさ…

花樹とメジロの季節

メジロ(目白あるいは繍眼児) 花の終わった紅梅の枝で、久しぶりにメジロ団子を見つけた。まぁ見ているこちらが赤面するような甘々な様子。これもまた春なんだなぁ。 一方の河津桜では恒例の花蜜に酔うメジロ祭り。桜林を独占したいヒヨドリと、隙を狙うメ…

重たい雪

オシドリ(鴛鴦)冬景 水気の多い重たい雪がオシドリたちに降り注ぐ。 見るからに寒々とした光景だけど、オシドリたちはいつものペース。 野生の逞しさと言ってしまえばそれまでだけど、最近は北海道で繁殖し冬も留まるケースがあるのだとか。この辺りの冬な…

午前は冷たい雨の日曜日

オシドリ(鴛鴦) サブタイトルの漢字表記では鴛鴦だけど、鴛がオスで鴦がメスだそうな。ということで今回は2枚とも鴛となる。因みにどちらも単独ではオシドリと読むが、鴛はエン、鴦はオウとの音読みがある。 観察していると意外なほど個体差が見受けられて…

寒風の鳥見にて

ノスリ(鵟) オシドリの越冬池で粘っていたのだが、今日に限ってブッシュの中からなかなか出てきてくれない。しばらくすると目の前にノスリが現れた。気付かぬはヒゲボウズばかりなり、とっくに猛禽の気配を察していたのだろう。オシドリたちも出てこない訳…

さぁ頑張ろうぜ

天災と事故の連鎖 とんでもない幕開けの2024。 今まさに災害の渦中にいる人も大勢いる中、下を向いてはいられない。表題通り前を向いて頑張るしかない。我らの今は過去の災害を乗り越えてきた結果なのだしね。 ルリビタキ(瑠璃鶲)♂ こんな時こそ出番のはず…

おおつごもり雑感

シジュウカラ(四十雀)♂ 父の晩年を目処とするともう十年ほどが持ち時間だろうと想定している。振り返るには尚早だろうが、雑念が如き不満を濾しとればなかなか愉快だった日々が思い出される。今にして想うに非日常の連続こそが輝いていたようだ。 とは言え…

紅葉を泳ぐ

オシドリ(鴛鴦)♂ いつもの地元雨水調整池だが、生い茂る草木に視界を阻まれて撮影アングルが限られてしまう。僅かな水面域に背後の赤黄に萌える小山が映り込んでいたので、オシドリがフレームに収まるタイミングをひたすら待って撮影してみた。 映り込んだ…

女子力高しヒドリガモ

ヒドリガモ(緋鳥鴨) 四季を通して身近なカルガモは外見的に雌雄がほぼ同様*1だが、冬鳥として渡来する他のカモはオスが繁殖羽へと換羽することで派手な羽衣を纏う。別の見方をすればカモの仲間のメスは悉く地味な羽衣とも言える。ヒドリガモのオスは比較的…

秋深まるが気温は・・・・

モズ(百舌)♀ エアコン不要の季節となれば窓開け走行がヒゲボウズの基本スタイル。信号待ちの間は窓外からの野鳥の鳴き声にも耳を澄ます。このところ街中はともかくちょっとした田園地帯や川沿いを走行するとなかなかの頻度で「キィー キチキチキチ」と鋭い…

鴛鴦来たらば

オシドリ(鴛鴦) 地元の雨水調整池に今季もオシドリが飛来。うれしさを禁じ得ない。 気が付いたのは10日ほど前の夜明け前。目視で池面の数羽を確認するも、仕事に向かうところだったので撮影ならず。さらに数日経った先週日曜日、雨の合間に出向いてみたが…

鷺舞神事

コサギ(小鷺) 普通種過ぎて気に留めることもあまりないのだけれど、ふとしたタイミングでその優美さに驚かされる。ヒゲボウズの個人的なコサギ感。 池畔から飛び立つ瞬間。そこはかとなく秋めく背景に浮かぶ姿はなかなか絵になると思うのだが。 餌場を争う…

モズは物真似タレント

モズ(百舌) この鳥、先頃NHKの「ダーウィンが来た!」で特集されていた。いまや「時の人」ならぬ「時の鳥」の様で、ヒゲボウズの鳥バカを知る番組を見た知人からも、モズについての話を振られることが重なった。 番組では「百舌」の由来ともなったモズの多…

冬鳥一番乗り

コガモ(小鴨)の換羽 例えばカルガモのように年間を通して雌雄の外見上の差異がほとんど無い*1種類もいるが、多くのカモは冬季にオスのみが繁殖羽と呼ばれる艶やかな羽衣に身を包む。その最たる例がオシドリのド派手な繁殖羽だが、本種コガモもなかなかな変…

夏の終わりの狂乱

ヤマガラ(山雀) 9月、エゴノキが実を付けるとヤマガラの狂乱が始まる。警戒心をかなぐり捨てて夢中で貪る姿を見るにつけ、ネコとマタタビの関係を想起する。エゴノキの果皮や果実には有毒なエゴサポニン*1が含まれるそうだけど、それがヤマガラにマタタビ…

沖縄の最北

辺戸岬 辺戸岬(へどみさき)は沖縄本島の最北端*1。肉眼では22km北の与論島(鹿児島県)がかすかに見えていたけれど、写真では判らないのが残念。 岬周辺で縄張りを争っていたのはイソヒヨドリ。沖縄ではそこら中で見かける普通種ですが、最近は関東の内陸…

松島へ

松島そしてウミネコ(海猫) もっぱら運転手として家人の帰省に同道することおよそ1600km。目的を果たした帰路、松島と塩竃に立ち寄りました。 松島では観光船にすかさず乗船。季節や光線状態を考慮すればまともな写真も撮れるのでしょうが、猛暑の日盛りで…

春来る

目白(メジロ) 個人的にこの時季のお約束は、梅や桜の開花とその花蜜に狂奔するメジロたち。最近インスタグラムなど鳥好きの集うSNS界隈では「ウメジロー」だの「サクジロー」というカテゴリーになってさえいるようだ。 定番中の定番、梅にメジロの取り合わ…

男はつらいよ

鴛鴦(オシドリ) 以前も書いた通り、近所のオシドリ越冬池は圧倒的にオスが多い。それ故だろう、春が近づくにつれてオス同士のバトルがそこかしこで勃発することになる。 羽衣がど派手なだけに激しくも見えるのだが、案外簡単に決着がつくようだ。 まぁ同性…

オシドリ今季も飛来

鴛鴦(オシドリ) 例年通りの地元雨水調整池。活動が活発な夜明け直後に50~60羽をカウントしたが、池畔のブッシュとの出入りが激しいので正確なところは判らない。ただ圧倒的にオスが多いことは確か。 オスの喧嘩や雌雄入り乱れての小競り合いが頻発していて…

きみ去りしあと

目白(メジロ) 気が付けば地元池のオシドリは去っていた。桜前線に追われるわけでもあるまいが、例年ソメイヨシノが開花する頃彼らはいなくなる。そして裏山では梅や河津桜系統の花樹が散り、ソメイヨシノが短い我が世を誇り始める。 花蜜狂のメジロたちに…

オシドリ夫婦の秘密

鴛鴦(オシドリ) オシドリ夫婦の営みなどと書けば、なにやら背徳の気配が漂いかねない。とは言え比喩でないのは写真が語る通り。 オシドリの相手は必ずしも毎年同じではないなどという無粋な現実はともかく、この行動が目立ってくると繁殖地への旅も間もなく…

謹賀新年

初日の出 定点定時撮影16年目。一条の雲さえ無い地平からの初日は2018年以来。 2022初日の出 定点撮影 06:58 暁月 そのおよそ二時間前、今年最初の月が地平に現れた。 2022/01/01 06:00 暁月 明日の月出は日の出の僅か37分前。高度不足のうちに太陽のもたら…

オシドリの帰還

オシドリ(鴛鴦)♂ 【カモ目カモ科】 近所の雨水調整池に今年もオシドリが帰ってきていた。初めて越冬を確認した2014年の冬から8年目となり、すっかり越冬地として定着した感がある。 最初の数年は地元の少数ギャラリーだけだったのだが、いつの間にか知れ渡…

なかなか晴れないセプテンバー

ミサゴ(鶚)♀ 【タカ目ミサゴ科】 軍用機には猛禽類の名を冠した機種が少なからず存在する。本種もその一例なのだが、和名ではなく英名Osprey(オスプレイ)と聞けばアレかと思い至る向きも多いだろう。獲物を探す際の停空飛翔(ホバリング)が由来だと思う…

花樹とメジロの頃

メジロ(目白) 【スズメ目メジロ科】 コロナ禍にあっても忙しい我が身は幸運の部類だろうが、出来ることならばもう少しゆっくりと過ごしたいもんだ。加齢とともに時間の経過は早まるのだけれど、心身の反応は鈍化する一方なのだから尚更だ。 季節の移ろいは…

されど我らが日々

コサメビタキ(小鮫鶲) 【スズメ目ヒタキ科】 窓外は「風薫る五月」。例年なら民族大移動の連休だが「されど我らが日々」なのは言うまでもない。やむなく放置していた画像群を整理しているのだが、かえって遠征欲求が高まってしまうのが難点ではある。 とい…

そしてツバメは戻ってくる

ツバメ(燕)♀ 【スズメ目ツバメ科】 幸か不幸かライフラインに関わる仕事なので、ヒゲボウズの日常は今まで通り。緊急事態宣言の元で多少は休めると思っていた目算は外れてしまった。 サクラの季節はいつがピークだったのか判らないままに過ぎていったが、…

メジロ三昧の春うらら

【スズメ目メジロ科】 久しぶりの更新は、この時季定番の花樹とメジロ。 例年より早めに開花したのはマンション敷地内の河津桜と思しき早咲きのサクラ。あらかじめ決めていた枝端にメジロが来るのを待っての撮影。 大口径とは言い難いわが機材でも思いきり背…