きみ去りしあと

目白(メジロ

 気が付けば地元池のオシドリは去っていた。桜前線に追われるわけでもあるまいが、例年ソメイヨシノが開花する頃彼らはいなくなる。そして裏山では梅や河津桜系統の花樹が散り、ソメイヨシノが短い我が世を誇り始める。

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 花蜜狂のメジロたちにとってソメイヨシノは物足りないらしく、ぎりぎりまで河津桜系の花蜜に固執していた。メジロの嗜好は不肖ヒゲボウズの好むところでもある。つまりこの時季、越冬オシドリと花樹メジロという二つのテーマを失うこととなる。春はいろいろと寂しいものだ。