賓客越冬

トモエガモ(巴鴨)

 この冬の日本列島はトモエガモの当たり年だったようだ。島根の宍道湖では58,000羽、千葉の印旛沼にいたっては66,000羽の飛来が確認されたとか。そんな中で近所の雨水調整池でも数十羽のオシドリに紛れて雌雄2羽づつ4羽のトモエガモが越冬した。  こうなると本当に絶滅危惧種かよとツッコミを入れたくもなるけれど、10年前なら「どこそこにトモエガモが」というだけでバードウオッチャーが集まったものだ。

  このトモエガモたちはオシドリ以上に警戒心が強く、なかなか観察機会が得られなかった。オスについては過去に幾度かの遭遇で其れなりに観察・撮影出来ているのだが、未だに納得できるメスの撮影が出来ていない。(下のカット右上がメス)  宍道湖印旛沼の数万羽からすれば4羽など知れた数だが、地元の池では希少な賓客。オシドリの越冬定着は勿論だが、トモエガモの晩秋再訪を願ってやまない。