沖縄の最北

辺戸岬

 辺戸岬(へどみさき)は沖縄本島の最北端*1。肉眼では22km北の与論島(鹿児島県)がかすかに見えていたけれど、写真では判らないのが残念。

  岬周辺で縄張りを争っていたのはイソヒヨドリ。沖縄ではそこら中で見かける普通種ですが、最近は関東の内陸にも進出しつつあり、海から10数キロ離れた我が家付近でも見かけるようになりました。

 それにしても鳥撮り機材を持ち込めない出張の合間。フルサイズ一眼レフと70-300mmコンパクトズームでは鳥撮りには厳しすぎ。やはりプライベートで再訪せねば。

    最北とか最果てという言葉には不思議な響きがあります。
なにやら涼しげに思えてしまうのはその語感と風に晒された植生のもたらす荒涼感ゆえだろうけれど、9月上旬の沖縄は30℃超えの真夏日。そりゃもう汗汗汗ですわ。

  岬周辺は所々にサトウキビ畑があるものの荒れた原野の趣。

  道以外には人工構造物のない大地と海と空、こんな当たり前の組み合わせに感動を覚えるヒゲボウズ。はたして病んでいるのでしょうか。

ロードキル

 沖縄北部の3村にまたがるやんばる国立公園は2016年の制定。さらに2021年にユネスコ世界自然遺産としても登録されています。ヤンバルクイナなど固有種の宝庫であることも登録の理由ですが、その多くは絶滅に瀕しているのが実情。保護対策の一環にロードキル(交通事故により路上で野生生物が死亡すること)の防止があり、通行車両にスローダウンと飛び出しへの注意を喚起する目的で様々な標識が設置されています。

左上から ヤンバルクイナヤンバルクイナ親子・リュウキュウヤマガメ
左下から クロイワトカゲモドキ/オキナワイボイモリ・オキナワイシカワガエル・ケナガネズミ

ヤンバルクイナ以外はヒゲボウズの推測ですので間違っている場合があります)

 ここに掲載した標識以外にも見落としたり後続車の都合で撮影できなかったバリエーションもあったので、本気で集めたらもっと多いと思われます。やんばるではないけれど沖縄の幹線高速道路「沖縄道」の北部区間ではリュウキュウイノシシの標識があったし、たんに「カメ」や沿岸の道路では「カニ横断注意」といった文字のみの標識も幾つか見受けられました。

*1:沖縄県の最北端は伊平屋島の田名岬