沖縄へ

出張なのが泣けてくる

 8月上旬に南西諸島に居座り続け猛威を振るった台風6号*1の災害復旧に関わる仕事で2週間ほど沖縄北部に滞在していました。災害から3週ほど経過してからの訪島でしたが、別送した機材の到着が遅れるなど、インフラだけでなく物流への影響も続いている様子がうかがえました。

 言うまでもなく仕事としての沖縄出張。でもね、現場との往復路や僅かな余暇を見逃すほどヒゲボウズは出来た人間ではありませぬ。ましてや担当範囲が自然豊かな沖縄北部ヤンバル(山原)とあってはナニヲカイワンヤ。さすがに嵩張る鳥撮り機材を持ち込むほど厚顔ではないけれど、風景ぐらいは撮れるよう最小限のカメラレンズは持っていきましたとも。諸々片付けながら数回に分けて掲載出来ればと考えておりまする。

慶佐次(げさし)川のマングローブ

 やんばる(山原)と呼ばれる地域は本島最北の国頭村大宜味村、そして慶佐次川の流れる東村。沖縄本島には何カ所かのマングローブ群落があるが、最大規模のマングローブ林がここ東村ふれあいヒルギ公園。https://hirugipark.com/

hirugipark.com

 以前に訪れた先島諸島、特に西表島のそれとは比ぶべくも無いけれど、そこまで足を伸ばさずしても「なるほどこれがマングローブか」と実感するに十分な規模。カヤックを用いてのエコツーリングの拠点ともなっているけれど、仕事の復路とあっては遊歩道を駆け足で回るのが精一杯。

  今さらだけどマングローブとは河口汽水圏の植物群の総称であり、マングローブという樹木があるわけではない。慶佐次川ではヒルギ科のオヒルギ・メヒルギ・ヤエヤマヒルギの3種が見られるそうだが、駆け足通過故に細かな観察はおぼつかない。

  そんな程度の認識でもそれと判るのがオヒルギの花。ヒルギ科では唯一花が赤いそうで、アカバヒルギという別名もあるそうだ。

  沖縄では嫌と言うほど見かけるレンタカーナンバーも東村ではあまり目にしない。リゾート目的の観光メインルートからは外れているのだろう。

  とは言え名護市からは半日あれば往復してちょっとしたエコツアーにも参加できる圏内。遠く西表島まで行かずしてマングローブ林を実感できるのも一興ではないかと思うのでした。 

*1:令和5年台風第6号Khanun(カーヌン)