夏の終わりの狂乱

ヤマガラ(山雀)

 9月、エゴノキが実を付けるとヤマガラの狂乱が始まる。警戒心をかなぐり捨てて夢中で貪る姿を見るにつけ、ネコとマタタビの関係を想起する。エゴノキ果皮や果実には有毒なエゴサポニン*1が含まれるそうだけど、それがヤマガラマタタビのような作用をもたらすのだろうかと。

  そのエゴサポニンは結実の時点では果皮にしか無いそうなので、まだ果実が無毒な内に脂肪豊富なを大慌てで貪っているのかも知れない。

  ともあれヤマガラの狂乱は夏の終わりを教えてくれる。そろそろ里山にも秋の気配。南下を急ぐ夏鳥が通過し、コガモなど気の早い冬鳥が姿を現す。

*1:胃や喉の粘膜に炎症を起こす。溶血作用もある。