ホオジロには「山すずめ」という古名があります。羽色がよく似たスズメを「町すずめ」とするならなるほど言い得て妙な名前かも。もっとも「山雀」の字を当てるとシジュウカラ科のヤマガラを指してしまうので、ここは仮名を当てるのが無難ですね。
さらに古名を辿るとホオジロ類の総称として「しとど」という呼び名もあったようです。余談ながらホオジロ科の仲間アオジ(青鵐)の由来は緑のホオジロの意である「あおしとど」が変化したのだとか。この「しとど」は極稀な迷鳥として日本でも例のあるサバンナシトド・ミヤマシトドなどホオジロ科に属す新大陸系の鳥和名として活かされています。