ヤママユの繭(天蚕)

昨日のウスタビガに引き続き、撮りっぱなしにしていた正体不明の繭を検索。
雑木林で目に留めたこの繭はだいぶ古そうで色褪せしてるけど、ヤママユ(ヤママユガ)の繭ではないかと推定。
ヤママユはカイコ(蚕)の一種で、養蚕用のカイコを家蚕と書くのに対し天蚕の字を当てます。上質の絹糸が得られることでも知られ、一部の地方では家蚕ではなくヤママユを使った養蚕業も行われているそうです。


以下余談
世間が泡景気に浮かれていた頃のこと。シルクの原料が蛾のはき出す繊維と知った見目麗しき女性が「気持ち悪い、興醒めよね」と。
はい、一瞬で興醒めしました。
蛾の繭から糸を紡いで衣を作るに至った古代の英知にこそ敬意を表すべきと思ったのでした。