頬白(ホオジロ)♂

【スズメ目ホオジロ科】
 頬が白いという素っ気ない命名由来だが、ホオジロガモなどホオジロ○○という鳥種は少なくない。試しに手元にある三省堂「世界鳥名辞典」を引いてみると実に15種のホオジロ○○が載っている。○○ホオジロまで含めるとさらに増えそうだ。
 さえずりの美しいことで知られるこの鳥を、古の人々は「ヤマスズメ」と呼び習わしたようだが、これは背の色柄がスズメに似ていることに由来するのだろう。ただし漢字で「山雀」と書いてしまうとヤマガラのことなので紛らわしいことこの上ない。

 農耕地消失が相次ぐ我が家周辺では数年前から見かけなくなってしまった。最近はプチ遠征しないと逢えないので寂しい限り。
 このオスは相模川中流域の河川敷、灌木の中でさえずっていた。繁殖期ではないから縄張りソングなのだろう。
さえずりに木の実を砕く音が混じり、思わず「行儀の悪いやっちゃなぁ」。撮影画像を注視すれば、クチバシには食べ滓が付いたままだよ。

撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 2012年10月 神奈川県相模原市
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