山雀(ヤマガラ)

【スズメ目シジュウカラ科】
 晩秋から厳冬にかけ、ヤマガラシジュウカラエナガメジロコゲラなどと異種混成の群れ「混群」を形成する。個々の鳥種にとって連帯意識などはないと思われる緩い群れだが、少なくとも表立った異種間の争いは見受けられない。群れる以上はなんだかのメリットがあるのだろう。
 この混群が林を通過する際はなかなか賑やかだ。それぞれの鳥種が鳴き交わし、コゲラは枝を叩き、カラ類は木の実などを突いて噛み砕く。鳥好きにとっては耳に嬉しい喧噪というべきか。

 ヤマガラのみならず混群のメンバーは四季を通じて里山や緑の多い公園などのメンバーだ。身近な自然が失われていく中で、当たり前の鳥種が当たり前であり続けることの意味をかみしめる冬の散策だった。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 2011年01月 東京都町田市
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