(頭高)カシラダカ

【スズメ目ホオジロ科】
初めてこの名を耳にしたときはワシ・タカの類かと思ったものだが、後にスズメほどの小鳥と知り戸惑ったことを覚えている。
漢字表記を知ってなるほどと納得しながらも、ときとして和名は安直だなぁとも思ったものだ。
さて和名由来は見ての通りモヒカンカットの冠羽だが、渡来直後や渡りが近づく頃になると黒い冠羽の個体が混じりはじめる。
そうなるとオスと識別できるのだが、真冬のこの時期は雌雄の差異がほとんど分からない。

地上で採食中などは冠羽をたたんでいることが多く、遠目にホオジロやスズメと誤認しそうになることがある。
同族のホオジロアオジなどがペアもしくは少数の群れで行動するのに対し、カシラダカは二桁以上の群れで行動することが多いようだ。
数十羽のカシラダカが一斉に冬の休耕田から飛び立つと、一瞬地面が浮いたような錯覚を覚えることさえある。

年によって渡来数の変動が多いのだが、地味な姿ゆえか脚光を浴びるような鳥種ではない。
ただ、稀にスター選手のミヤマホオジロが紛れていることがあると聞けば、どうしてどうして油断がならない冬鳥だ。

撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 2013年02月 横浜市青葉区
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