2014-01-01から1年間の記事一覧

カキツバタ

連休の最終日、里山の片隅で栽培されているカキツバタを400mmレンズの極薄ピントで捉えてみた。 なにしろ一眼レフで撮る写真の九割はこのレンズを使用している。 イメージセンサーサイズがAPS-Cのカメラだと対角視野が4.5度。 野鳥が相手ならこれでも広角す…

嘴太鴉(ハシブトガラス)

【スズメ目カラス科】 生憎と実質二日の連休だったのだが、地元里山での夏鳥探鳥は空振りに終わってしまった。 いくつか考えられる原因の中で最大と思われるのが、異常なほど集結していたカラスによる騒乱。 あれでは留鳥さえも寄り付くまい。 さてそのカラ…

河原鶸(カワラヒワ)♂

【スズメ目アトリ科】 驟雨というのだろうか、朝の里山は無数の雨滴が新緑に弾け、ザーーッとした背景音に包まれる。 ガビチョウやヒヨドリのけたたましい鳴き声が雨音を貫いて耳に届く。 だが肝心の夏鳥は姿はおろか鳴き声さえも聞こえない。 一時間ほど粘…

柄長(エナガ)

【スズメ目エナガ科】 久しぶりの里山で、旧知の先達にエナガの営巣を教えていただいた。 ご覧のとおり見事な巣だが、エナガの産卵数は12個前後だとか。 この巣の中には巣立ち間近なヒナがひしめいているのだろう。 今日にも巣立つのではないかとの観測を聞…

陽光に眩み 新緑に酔う

数週ほど腰痛に苛まれてしまった。 以前から爆弾(脊柱管狭窄)を抱えてはいるのだが、今回はきっかけの自覚がないまま発症。 折悪く夜間作業の日々。代ってもらえるスタッフも居ず、脂汗を滲ませ痛みに耐える日々だった。 ブログの更新はおろかネット徘徊も…

四十雀(シジュウカラ)♀

【スズメ目シジュウカラ科】 春を謳歌するシジュウカラも咲き誇る花樹と無縁ではいられない。 スズメ同様の花茎をかじり取る「盗蜜」行動も観察されるようだし、花桃の花芯を食すシーンも見かける。 花に心を揺さぶられた人の目にはシジュウカラさえも浮かれ…

二十歳

娘は二月に二十歳を迎えたが、家族の休みがバラバラで写真を撮れずにいた。 それでも桜花の下で撮ってほしいとの希望を入れて、花片舞う中撮影を敢行。 今回は家人が仕事で都合がつかず、父娘だけでの撮影行。 メイクや着付けの乱れを直してあげることもかな…

花散らし

流れる雨滴と花片の取り合わせが妙に美しいのは草臥れかけた愛車のボンネット。 三分咲きほどのソメイヨシノに影響は少なかろうけれど、ピークを過ぎかけた花樹には花散らしとなる風雨。 今日の蔵出しチョイスは数年前の時ならぬ霙にふるえた早咲き桜。 漸く…

鵯(ヒヨドリ)

【スズメ目ヒヨドリ科】 新しいPCのセッティングと移行作業で午前中はつぶれると思っていた。 だが、デスク背面や機器・ケーブル類を覆っている大量の埃にしばし呆然。 結局大掃除を兼ねることとなり、貴重な日曜日を失してしまった。 スギ花粉のピークと聞…

Windows8.1

WindowsXPのサポート期限が迫っている。 外部と遮断したスタンドアローンなら使い続けることも可能だが、、ネット環境での使用は危険なものとなっていくはずだ。 しかも2007年以来使ってきたレタッチソフトPhotoshopCS2はサポート期間を過ぎており、XPにさえ…

目白(メジロ)

【スズメ目メジロ科】 今日の関東は冷たい雨に明け暮れ、ここ数日の陽気に弛みかけた体には堪える一日だった。 近頃は「三寒四温」を耳にすることが減ったように思うのだが、一昔前に比べると寒暖差が極端なようだ。 夏の記録的な猛暑は温暖化を肯定している…

目白(メジロ)

【スズメ目メジロ科】 くどいなと思いつつ第三弾、いや三月に入って四度目のメジロエントリー。 ともあれやっと時間を作って裏山の花樹林へ。 梅の花もまだまだ盛りだが、河津桜が三分咲きとなってきた。 どうやら甘党メジロの舌に適うらしく、盛りの梅より…

目白(メジロ)

【スズメ目メジロ科】 花メジロ三昧と洒落込みたいところだが、我が身を置く業界もこの季節は繁忙期。 身辺でも仏事が重なり落ち着かない日々が流れていく。 画像は先週末なので梅の盛りだが、今週は河津桜がちらほら咲き始めている。 せめて日曜日の一時間…

目白(メジロ)

【スズメ目メジロ科】 毎年のことだが、拙ブログはウメからサクラの開花にかけてメジロブログと化す。 おそらくは花&メジロに食傷となるだうことをあらかじめお断りしておこう。 さて、毎度のことながら注目すべきはクチバシ周り。 メジロの喉は元々黄色い…

小啄木鳥(コゲラ)♂

【キツツキ目キツツキ科】 つい一月前に掲載したばかりのコゲラだが、久々にオスの証をはっきり撮ることが出来たので急遽の登板。 全くの普通種だし些細なことではあるけれど、コゲラの赤斑は鳥好きにとって嬉しい成果だったりする。 後頭部脇からわずかに見…

枯月

三日月の地球照が冬木立を透かしていた。 枝先に宿る春の息吹も、遠景のシルエットでは冬枯れとしか映らない。 何枚も撮ったのだが、寒風に枝が揺れ冬らしいキレが得られない。 それでも着想は得られたので、次回は作画にこだわれそうだ。撮影データ:Canon …

Almoraima(アルモライマ)

アルモライマアーティスト: パコ・デ・ルシア出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント発売日: 1994/11/06メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る訃報に接して以来ヘビーローテーションのパコ・デ・ルシア。 中…

目白(メジロ)

【スズメ目メジロ科】 拙ブログへの検索ワードを見ると、メジロの雌雄見分け方に関する単語や短文が上位に来る。 見分け方など知りもしないし書いた覚えもないのだが、検索している向こう側の意図は見えている。 少なくともバードウオッチャーではないことは…

パコ・デ・ルシア逝く

とにかく朝から打ちのめされた。 フラメンコギターの巨匠、パコ・デ・ルシア氏が死去(CNN) スペインの伝説的なフラメンコギター奏者、パコ・デ・ルシア氏が25日、滞在先のメキシコで死去した。66歳だった。デ・ルシア氏は伝統的なフラメンコを現代…

四十雀(シジュウカラ)♀

【スズメ目シジュウカラ科】 シジュウカラは本来森林性だが、都会でも見かける頻度が高く、渋谷駅から徒歩数分の公園で見かけ驚いた記憶がある。 他のカラ類と比べると分布が広大で、北緯65度以南のユーラシア大陸からアフリカ北部にかけて生息している。 国…

尉鶲(ジョウビタキ)♂

【スズメ目ツグミ科】 北側の日陰は根雪と化して残っているが、日向は今日一日でかなり融けたようだ。 雪に覆われていた数日間はさぞかし空腹だったことだろう。 畑地ではキジバトやツグミが忙しげに行き交うなか、ジョウビタキも虫探しに余念がない。 ポス…

白腹(シロハラ)♂

【スズメ目ツグミ科】 金曜日の大雪は雨に変わった段階で40cmに達し、翌朝には地元駅の屋根を押し潰した。 土曜日はひたすら雪かきに追われ、仕事グルマやマイカーの"発掘"と走路確保に時間を費やす。 その間、雪に覆われた裏山からは落雪の音に混じってキョ…

柄長(エナガ)

【スズメ目エナガ科】 冬の間、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロにエナガ、さらにはコゲラなどの異種が緩〜く群れて林の中を移動していく。 寒冷地や標高の高い地域ではゴジュウカラやヒガラ、コガラが加わるこの群れは、10羽からせいぜい数十羽程度の規模で…

鶫(ツグミ)♀

記録的な大雪に東京周辺は混乱を極めている。 さすがに滅多に積もらぬ雪のために北国並みの除雪融雪インフラを整えろとは思わない。 だが、フラットソールで転倒したり、慣れないスタッドレスタイヤを過信して事故ってみたり、雪を甘く見るのは驕りというべ…

小啄木鳥(コゲラ)

【キツツキ目キツツキ科】 英名の「Japanese Pygmy Woodpecker」がなるほど納得の小さなキツツキで、せいぜいスズメほどの大きさ。 外見が地味なので目立たないが、なかなかポピュラーな鳥種で日本中どこの森林でもお目にかかることが出来る。 樹木さえあれ…

木星とガリレオ衛星 そして裏ブルームーン

朔の闇にのみこまれる寸前の剃刀月を撮ろうと未明の寝床から這い出たのだが、生憎の雲に野望を砕かれてしまった。 それならばと、夜の帳に輝く木星とガリレオ衛星を狙ってみたのだが、昼間に雨を呼んだ風が未だ吹き止まず、大気条件はユラユラと心許ない。 …

三脚座のメンテナンス

野鳥撮影の相棒は11年前に中古で入手したキヤノンEF400mmF5.6L USM。 このレンズの三脚座は内径にフェルトが貼られており、レンズの回転を滑らかに行えるようになっている。 だが、使用を重ねるうちにフェルトが潰れて回転がぎこちなく、締め付けロックも緩…

瑠璃鶲(ルリビタキ)♂

【スズメ目ツグミ科】 今季はなかなか逢えなかったのだが、何のことはない、自宅から10分も歩かないうちにあっさり遭遇。 少々褐色の羽毛が混じるが、これでも文句なく成熟した色合い。けれど来季にはもっと鮮やかな瑠璃色になるだろう。 野生の鳥にとって、…

背黒鶺鴒(セグロセキレイ)♂

【スズメ目セキレイ科】 セグロセキレイとハクセキレイの見分け方については、バードウォッチング初心者から尋ねられることが多い。 ハクセキレイのメスや冬羽のオスは背中がグレーなので容易に判断できる。 だが夏羽のオスはセグロセキレイと同様の白黒ツー…

黄鶺鴒(キセキレイ)

【スズメ目セキレイ科】 何十年も昔、今や髭坊主なオッさんが紅顔の美少年だった頃の話。(嘘です、念のため) 今や日本中を席巻しているのはハクセキレイだが、70年代頃は分布の南限が東北地方南部だった。 その頃セキレイといえば、もっぱらセグロセキレイ…