天体

七日月(月齢6.418 - 6.447)

暮れゆく月にスコープを向けてみた。そよぐと表現するには強めの風だが、案外揺らぎの少ない好条件。風に三脚を揺さぶられないよう、あまり脚を伸ばさず低めにセッティング。 最初の一枚は未だ暮れゆく青が残る空に浮かぶ18:50頃の月。カメラの水平を保って…

雲上の金環日食

我が家周辺は金環ゾーンのほとんど真ん中。が、天気は南の沿岸部から崩れはじめているらしい。地元に留まるか少しでも北上するか、天気図とにらめっこしながらギリギリまで迷う。 迷ったあげく地元の農道でセッティングを完了したのが日食が始まる15分前。こ…

AR1476 モンスター級の太陽黒点群

昨年は太陽黒点の消失が紙面に載ったが、今度はモンスター級の黒点出現が話題を呼んでいる。 「高気圧はVENUS達の交差点」と歌ったのはサザンの太陽は罪な奴。太陽磁気嵐と紫外線の交差点は困りものだけどね。 地球の10倍、太陽に黒点を観測 爆発現象が7…

夜明けの更待月(月齢19.556)

夜間の仕事が続いているのでフラストレーションが溜まり気味。そんな中、故障したデジスコ用のデジカメに換わるべく、取り寄せしていた中古のデジカメEX-Z850が入荷。早速店頭に取りに行き、仕事から帰宅した早朝の月を試写。スコープはそのままだし故障した…

太陽

来る金環日食に備え機材の調整。画面センターへの導入やデジスコで使用するアイピースの選択等は概ねOK。 太陽撮影用NDフィルターの固定方法にも目処が付いた。残る課題はピント調整だが、AFだと迷うなぁ。デジカメ側のテレ端で太陽黒点にMFしてワイド端にズ…

望月(月齢14.216)

旧暦だと十五夜だが、満月を迎えるのは撮影から15時間後の明日(5/6)12:35。つまりお昼頃なので月は地球の裏側で輝くこととなる。ほぼ同時刻、地球-月間の距離は356,955kmとなり、この瞬間が今年の最近点となる。平均的な満月よりは14%大きく見え30%近く明る…

十七夜(月齢15.950)

向かって右側から欠け始めてはいるけれど、払暁の4:19が満月ピークだったので今宵はまだ満月の範疇なのだろう。 けれど旧暦では十七夜の立待月。漠然とだが立待月は満月から十六夜を経て肉眼ではっきり分かるほど欠け始めた頃だと思い込んでいた。なんだか「…

太陽と太陽黒点

5/21の金環日食に備えて用意した太陽撮影用フィルター(marumi DHG ND-100000)は58mm径。撮影で用いる予定のフィールドスコープはフィルター径86mmなので、スコープ付属のねじ込み式レンズキャップをくり抜いてステップダウンリングを自作した。 硬質ビニール…

火星(Mars)

月、金星を撮った勢いで筒先を遠ざかりつつある火星に向けてみた。 西空と異なり大気が安定していたので、ここぞとばかりに連写。 計50枚からのコンポジットで極冠がクッキリ見えてきた。 撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z8…

金星(Venus)

デジスコの最大倍率で金星を等倍切出。 相変わらずユラユラだったが、比較的まともな8枚をコンポジットしてみた。 これまで撮った中では一番クッキリ写せたかも。 撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850

六日月(月齢4.817)

旧暦だと六日月なのだが、道行く女性がは三日月だとはしゃいでいた。三日月ってのは・・・・などと野暮は言うまい。 その月を昨夕とほぼ同時刻に撮影。たった一日だが、随分見え方に変化があるものだ。 夜明けゾーンのクレーター群は迫力を増しているけれど…

地球照

少しだけ引き気味で自動露出に任せてみると、欠けた部分がボンヤリと浮かびあがってくる。 地球照とは言うけれど、もちろん地球が発光しているわけではない。太陽光が地球に反射した間接照明というわけだ。 撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピー…

五日月(月齢3.811)

3月19日に撮影した欠け行く有明の月と対称を為す五日月。 欠け具合は似たような案配だけど、クレーターの織りなす表情は満ちつつある細月の方が好ましく思える。 撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850

西空の揃い踏み

黄昏の西空には美しい五日月が明るい星を上下に従えて輝いていた。上が金星、下が木星だ。 雲や地上の風景を配して撮影したかったのだが、帰宅できた頃にはすっかり暮れてしまった。やれやれ。 撮影データ :Canon EOS 5D + Canon EF100mmF2.8 Macro USM

有明月(月齢25.920)

低高度に強めの風と月の撮影には散々の条件だったが、結果も正直で見ての通り。 夜に呑み込まれていく「湿りの海」外輪や周辺のクレーターにも冴えがない。なによりも輪郭がガタガタだ。 とは言え天候不順の日々だったので、月を拝めただけ嬉しい夜明け前だ…

臥待月(月齢18.658)

天候不順と体調不良が重なり、お月様と向かい合うのも久しぶりとなってしまった。当たり前だが風邪は拗らせるものじゃない。 願わくば、被災された人々にも月を見上げる心のゆとりが戻っていますように。 撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース…

更待月(月齢19.289)

凛とした冬の夜。月の冴えもさぞかしと言いたいところだが、スコープで見る月面はユラユラと頼りない。 月から火星に振り向けてみたけれど、とりとめがないほどに揺らいでしまいコンポジットの素材にさえ程遠い。 遙か高空ではさぞかし強い偏西風が吹いてい…

十四夜(月齢13.070)

日増しに肥えていく月だが、南関東の天気は明日から下り坂。満月となる明後日深夜から早朝にかけての天気は微妙な予報。これだけ乾燥しているのだから恵みの雨なのだけど、月を見上げて暮らす習慣を持ってしまうと見えない満月は少しばかり寂しい。 撮影デー…

十一日月(月齢10.140)

今宵あたり直線壁が見えるのではないかとフィールドスコープを向けてみたが、一日遅かったようで陰影が薄くなってしまっていた。少なくとも960X720にリサイズした画像ではほとんど判然としない。 ならばと言うことでオリジナル画像から核心部を等倍切出。 わ…

上弦の月(月齢8.153)

正確には7時間ほど経過してしまったが、上弦の月といって差し支えない範疇だろう。 ちょうどプトレマイオスが夜の帳を脱しているが、小口径の望遠鏡だとこの辺りの地形が最も楽しめる。 撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850

七日月(月齢6.084)

金星に先導され、木星に後押しされるように西に向かう月。 静の海が神酒の海につながる辺り、テオフィルスとそれに連なるキュリッロスの陰影が一際クッキリと浮かびあがっている。 早いものであと2日足らずで上弦となり、今年の月も一巡する。 若かった頃は…

デジスコで太陽撮影

太陽撮影用フィルターmarumi DHG ND-100000をデジスコでも試してみた。結果は予想以上に良好。 ↑オリジナルをリサイズのみ。3264x2448→640x480pixel(Fotolife画像は:960x720) デジタルカメラの設定は広角端のf=7.9mm(1900mm相当)・F2.8・1/500sec(AV)/ISO50…

いざよい満月(月齢15.726)

満月は旧暦の十五日となることが多いのだが、今宵は満月にして旧暦十六日でもある。いざよい満月と言うわけだ。 今宵もAF/MFを撮り比べてみたけれど、コントラストの弱い条件ではMFの方が無難なようだ。些細なことだけど、ピントもトーン調整も未だに試行錯…

太陽撮影

天文分野では新品の光学機器を天体に向けるとき、ファーストライトというそうだ。何だか格好いいので新しい光学製品を卸す際には使ってみようと企んでいた。金環日食を撮るために入手した太陽撮影用フィルターmarumi DHG ND-100000フィルターのテスト撮影を…

十四夜(月齢13.784)

満月まで二夜と迫ったが、旧暦だと満月前夜の小望月でもおかしくない十四夜。と言うことは明後日の満月は旧暦十六夜でもあるわけか。十六夜(いざよい)といえば満月の翌日、ほんの少し欠け始めたお月様だと思い込んでいたけれど、被ることもあるのだなぁ。 …

十一日月(月齢10.727)

冬季休暇のラストシャッターは日々肥えてきたお月様に向けて切った。明日から仕事かと思うと名残惜しい気もするが、まぁお月様が逃げるわけじゃないからね。 それにしても、直視型のフィールドスコープで天頂付近を眺めるのは自虐そのものだね。無理な話だけ…

木星(Jupiter)

天体望遠鏡で撮影された素晴らしい木星画像を目にするといささか萎えてしまうけど、燦然と輝く木星を目の当たりにしてしまうとついつい筒先を向けてしまう。地上用途のフィールドスコープでは100枚コンポジットでもこの辺りが限界だが、大気が安定する夏前後…

九日月(月齢8.635)

なんと言っても今年の天文イベントは5月21日の金環日食だろう。今のうちから準備をしておかなければならないが、中でも休暇を取るための工作が一番難しいかも知れない。遠出することなく観察可能なので最小限の休暇で済むのが救いだが。 さて、鳥見には出掛…

六日月(月齢5.700)

以前読んだ時代小説に、年の瀬を満月が照らしているという下りがあったが、旧暦の世界ではあり得ない描写となる。 なぜなら晦日とか大晦日とはそもそも月の運行に基づいた旧暦における月末のことだもの。 などと、西空に沈みゆく六日月を見送りながらつらつ…

冬の夜空

対角魚眼レンズで夜空の日周運動を撮ってみた。 イメージセンサーがフルサイズのデジタル一眼レフなので、対角線で180度の画角となっている。本来なら1時間は露光したいのだが、光害が酷すぎて15分でもオーバーすぎた。いくら絞っても空が明るすぎては話にな…