デジスコで太陽撮影

 太陽撮影用フィルターmarumi DHG ND-100000をデジスコでも試してみた。結果は予想以上に良好。

↑オリジナルをリサイズのみ。3264x2448→640x480pixel(Fotolife画像は:960x720)
デジタルカメラの設定は広角端のf=7.9mm(1900mm相当)・F2.8・1/500sec(AV)/ISO50/WB:DAYLIGHT

↑オリジナルから黒点部分を等倍で切り出し。つまり素の画像だが、太陽黒点もクッキリ撮影することが出来た。残念ながら400mmに2xテレコンだとこの解像感は得られない。テレコンによる画質低下が無視できないレベルなのだろう。
 来る5/21の金環食では皆既食で見られるコロナやプロミネンスは期待できない。と言うことは太陽が画面に程よく収まる35mm換算で2000mm程度の焦点距離が望ましい。6/6に起こる金星の太陽面通過も勘案し、今回の用途ではAPS-Cデジタル一眼レフ+テレコン付400mmレンズより画面一杯に撮影出来るデジスコの方が用途に合っているようだ。

 尚、肉眼視できない太陽を導入するにはドットサイトなどの使用は論外。フィールドスコープ(Kowa TSN-824M)にはストロー型簡易照準器が取り付けられているのだが、これも太陽を直視することは厳禁。ふと閃いて、手のひらなどにスコープの影を投影し、ストロー照準器の影が抜ければ導入出来るという裏技を発見できた。他機種でもストロー型の簡易照準器を自作すれば応用が出来るはず。

 また、フィルター径86mmのスコープへのNDフィルター取付だが、残念ながら86mmに対応したステップダウンリングは市販されていないようだ。今回は以前から使用していた対物絞りを応用し、両面テープで77-58ステップダウンリングを貼り付けて装着した。ただし両面テープだと熱を持った場合に剥がれるリスクもあるので、しっかりした装着方法を工夫してみよう。

それにつけても・・・・こりゃ文字通り、そして究極の「日の丸構図」だね。

撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 太陽撮影用フィルター(marumi DHG ND-100000 58mm) / 2012/01/14