AR1476 モンスター級の太陽黒点群

 昨年は太陽黒点の消失が紙面に載ったが、今度はモンスター級の黒点出現が話題を呼んでいる。
「高気圧はVENUS達の交差点」と歌ったのはサザンの太陽は罪な奴。太陽磁気嵐と紫外線の交差点は困りものだけどね。

地球の10倍、太陽に黒点を観測 爆発現象が7回発生
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)によると、太陽の表面に地球の直径の10倍もの幅がある巨大な黒点群が9日までに観測された。周辺では比較的大きな規模の爆発現象「太陽フレア」が7回発生。この影響で、地球でオーロラが観測される可能性があるという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012051001001005.html

太陽に「怪物級の黒点」出現、磁気嵐伴う大規模フレアの恐れも
(CNN) 太陽の表面にある巨大な黒点群が地球側に出現し、3月の太陽嵐に続いて再び太陽活動の活発化が予想されている。

http://www.cnn.co.jp/fringe/30006528.html

 で、入手そうそうの中古デジカメを試しがてらに撮影してみた。太陽撮影用フィルターを入手して以来、太陽を撮影するのは五回目ほどだが、ワイド端のLCD上でさえクッキリ見えるほど黒点が目立っている。確かにこれほど大きな黒点群を見るのは初めて。

 続いて最大倍率で巨大黒点をクローズアップ撮影。
 因みにだが画面右上に芥子粒のようなグレーの丸を貼り付けておいた。天文に詳しかったり察しの良い方にはお判りだろうが、ほぼ地球の大きさを示している(太陽との直径比1/109から算出)。ニュースの伝える「地球の直径の10倍もの幅」というのは半暗部を含んだAR1476と呼ばれる黒点群総称。最も温度の低い暗部はほぼ地球サイズに見える。これほど巨大なら、日の出直後や日の入り直前なら減光フィルター無しでも黒点が写るかもしれない。いうまでもなく大気の状態次第だが、風景写真の要領で撮すオレンジ色の太陽にニキビのような黒点が写り込む可能性が高そうだ。200〜300mmレンズの画角やコンパクトデジカメでも高倍率機のテレ端な撮れるかも。そうは言っても相手は太陽、くれぐれも目と撮影機材は大切に。

撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 太陽撮影用フィルター(marumi DHG ND-100000 58mm) / 2012/05/13
 それにしても、酔漢師匠の創意工夫には脱帽。ありモノで何とかするのが楽しみ方の真骨頂なのかもしれない。
ただし、酔漢師匠のように知識があってのこと。なにぶん我らが太陽の観察は危険に満ちている。くれぐれも目を大切に楽しもう。

 さてと、天気予報で晴天確率まで騒ぎはじめた5/21の金環日食だが、撮影準備は整えたし当日の大遅刻も了解を得た。いわれなくたって天気次第だけど、やっぱり見たいよなぁ。こんなときばかりで申し訳ないけど、神様お願いします。