太陽撮影

 天文分野では新品の光学機器を天体に向けるとき、ファーストライトというそうだ。何だか格好いいので新しい光学製品を卸す際には使ってみようと企んでいた。金環日食を撮るために入手した太陽撮影用フィルターmarumi DHG ND-100000フィルターのテスト撮影を敢行。気取ってファーストライトと言ってみたりする。

 400mm単体、テレコン(1.4x)、テレコン(2x)の各テストを行ってみたが、アップロードしたのはテレコン(2x)を使用した作例。太陽黒点が写っているが、シャープとは言い難いようだ。
 マスターレンズ400mmの開放値はF5.6だが、2xテレコンを使っているので合成値はf=800mmF11。さらに77→58ステップダウンリングで対物レンズの口径を落としているので、公式*1から求められる実質的な合成F値はF15程度となる。ちなみにND-100000による減光は約-16.5EV。先ずはISO100 / WB:DAYLIGHTで撮影してみたが、中央部分測光に+2/3補正したシャッター速度は1/320secだった。
 休憩時間を利用してのゲリラ撮影だったこともあり、三脚こそ用いたがミラーアップやリモートスイッチを使用していない。ピントの追い込みとブレの対策を講じる必要はあるけれど、最初の画像としては及第点かな。
 ところで発色はどうなのだろう。アンバー系の色が浮いているけれど、フィルター所以なのか本来の色なのか、ネット上の画像を検索しても千差万別で分からない。
撮影データ :Canon EOS 20D + Canon EF400mmF5.6L USM + 2Xテレコン(Canon ExtenderEF2xII) + marumi ND-100000 / 2012年01月
 

*1:焦点距離÷対物口径=開放F値