望月(月齢14.216)

 旧暦だと十五夜だが、満月を迎えるのは撮影から15時間後の明日(5/6)12:35。つまりお昼頃なので月は地球の裏側で輝くこととなる。ほぼ同時刻、地球-月間の距離は356,955kmとなり、この瞬間が今年の最近点となる。平均的な満月よりは14%大きく見え30%近く明るくなるそうだが、空高く浮かぶ月を眺める限りはいつもの満月と変わりないように思える。
 大きさを実感するには地上の風景と組み合わすといいかもと考え月の出時刻(17:33)に東の地平を狙ってみたのだが、青空からシームレスで地平にたれ込めた雲層に阻まれてしまった。

 試みとしては拙ブログで3回目だが、大きさを実感できるよう比較的軌道が遠かった2007年5月の満月と比較してみた。

 世間では最近点と最遠点の月をスーパームーンと称するそうだ。それに留まらずスーパームーンが現れると自然災害が起きると一部の人々が騒いでいるようで、その手の話が大好きな雑誌や無責任TV番組が飛びつきそうな話ではある。だが明確な根拠があるわけでもなく、なによりも思い至るべきなのはそのスーパームーンが年一平均で太古から連綿と起き続けている現象ということだ。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850