2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

十日夜(月齢9.737・9.799)

月の古名が俄然情緒的なのは満月を過ぎた不知夜月(十六夜)から下弦の頃にかけてではなかろうか。立待月に居待月、そして臥待月(寝待月)から更待月と続く古称は日々遅くなっていく月の出の時刻を反映しているが、光源氏もかくやと思わせる妻問婚の趣があ…

クロウリハムシ

先日遭遇したアカガネクロハムシと異なり、野原や人家周辺などどこにでもいる普通のハムシ。なんだか取りこみ中を邪魔してしまった。 こんなシーンに遭遇するとついつい擬人化してしまいそうになるのは撮り手が下世話な証拠だね。 傍の水滴から想像できるが…

七日月(月齢6.804)

久しぶりに見た月は、かすかに青味を残す南西の空を駆け足で降りていく。 そういえば梅雨の晴れ間は大気が安定しているはずだと家路を急ぎ、慌ててセッティング。 月の満ち欠けは普遍の時間を刻むけど、凡人の観念では早かったり遅かったり。修行が足りない…

雲雀(ヒバリ)♂

【スズメ目ヒバリ科】 最近のヒバリといえば河川敷か休耕地が通り相場。昔のように市街地の空高くピーチュクとさえずるヒバリを見かけることは滅多にない。 街の至るところに空き地があった子供の頃、三角ベースの草野球で外野に抜けたボールを探すと、ヒバ…

鳰(カイツブリ)

【カイツブリ目カイツブリ科】 台風4号が去った直後の20日早朝、カイツブリの浮巣流出を確認した。この時点では徹夜仕事の帰り道、双眼鏡など何も持たずに寄ったため成鳥1羽の無事を確認するに留まった。 そして今朝、漸く訪れることが出来た溜池でカイツブ…

アカガネサルハムシ

以前見かけた場所でシュレーゲルアオガエルを捜索したのだけどサッパリ見つからない。畦の一部がコンクリートで固められた為だろうかと諦めかけたら、何やら美しい玉虫色の甲虫が目に入った。大きさはせいぜい5〜6mm。玉虫色だからタマムシの幼齢か?いやい…

鳰(カイツブリ)

【カイツブリ目カイツブリ科】 今週末と睨んだ読みが当たったようで、どうやら昨日の内に一羽孵ったらしい。週末しか通えない身としては有り難いタイミングで孵化してくれた。 兄弟たちは未だ卵の中。親の愛情を一身に集めていられるのは今だけだよ。 ちなみ…

白鶺鴒(ハクセキレイ)幼羽

【スズメ目セキレイ科】 昨日はセグロセキレイの幼鳥を掲載し、ハクセキレイ幼鳥との見かけ上の差異を記してみた。 けれど視覚的比較じゃないとフォトブログの名折れだと反省し、急遽ハードディスクの中身を浚ってハクセキレイ幼羽の画像を引っ張り出した。 …

背黒鶺鴒(セグロセキレイ)幼羽

【スズメ目セキレイ科】 ニュースで流れるトキの巣立ちに一喜一憂だが、身近な野鳥達も子育て一段落。ツバメなどは2度目の繁殖ペアも散見される。 信号待ちの橋の上、ふと欄干に目を向けると、巣立ち間もなそうなセグロセキレイが寂しげに留まっていた。親鳥…

押尾コータロー

今更ながらだけど、一人で弾いてるとは思えない。といってテクニックに走るでもなくしっとり聞かせもするし。Blue sky~Kotaro Oshio Best Album~(DVD付)アーティスト: 押尾コータロー出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 2006/09/29メディア:…

鳰(カイツブリ)

【カイツブリ目カイツブリ科】 今年も巣作りと抱卵の失敗を繰り返しているカイツブリだが、十日ほど前に観察した際には新たな浮巣に4個以上の卵を産んでいた。巧く枝が上空を覆ったロケーションなので、この巣ならばと期待している。撮影した時点で産卵から…

星の旅人たち

カミさんから見に行こうと誘われたとき、タイトルからSF系かと思い違いしたのだが、聞けばイベリア半島北部を横断する聖地巡礼路「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」を舞台にしたロードムービーというではないか。いつの日かエル・カミーノ(EL CAMINO)を歩…

萼紫陽花(ガクアジサイ)

こんな植栽が続く歩道なら、雨の季節も悪くはない。 そういえばメールで「あんたの写真はピントが浅すぎる」とお叱りじみたご意見をいただいた。鳥など超望遠での対象は当然の帰結だけど、今日のアジサイなら絞り込めばピントは多少深くなる。でもこればっか…

梅雨の晴れ間

梅雨入り宣言翌日の晴れ間では有難味も薄いけど、湿度を含んだ重たい空気感には雨の予感が漂っている。 撮影データ :Canon EOS 5D + SIGMA MACRO 50mm F2.8EX C-PLフィルター/ 2012年6月 横浜市青葉区

梅雨散歩

50mmレンズ一本でご近所散歩。 昨日の梅雨入り宣言を促した雨が嘘のようだが、午後からは雨と無縁では済まなそう。明日こそ晴れの予報だが、週間予報は傘と雲のマークが並んでいる。クサクサしていても始まらない。雨なりに楽しまなくちゃね。

金星の太陽面通過

何ヶ月も前から宣言し、日中の仕事を断ったというのに、関東南部は太平洋上の台風3号に祟られ朝から時折雨模様の薄暗い曇天。恨めしく見上げる空は幾層もの雲がまちまちの速さで南に向かっていく。それでも諦めきれずに見上げ続けていたら正午少し前頃から…

赤楝蛇(ヤマカガシ)

【爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属】 正直なところヘビの類は得意じゃない。だが生物の多様性に富んだ環境は健全なのだ。健康な水田にはカエルやドジョウが棲み、そんな小動物を狙うヘビも居着くのが道理。だからこそ彼らに出逢うとビクつきながらもウエ…

無伴奏チェロ組曲 by サキソフォン

CELLO SUITES 1.2.3アーティスト: Yasuaki Shimizu,Saxophonettes出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 1996/11/21メディア: CD クリック: 14回この商品を含むブログ (13件) を見る結構古い録音らしいけど知ったのはごく最近。ドップリはまり…

西洋紫陽花

暦をめくると猫額庭の紫陽花もポツリポツリと開花し始めた。とは言え花の盛りには程遠く、おそらく十日ほど先のこと。梅雨入り後、ネタ枯れ必至の時季に撮影させていただこう。 というわけで盛花はお預けとし、黄味の強い幼花にレンズを向けてみた。萼(ガク…

雲照月

梅雨入りを前にした日曜は雨あり晴れ間ありの変化に富んだ一日。小望月も雲間を渡って夜空を照らす。 明日は満月、そして部分月蝕。ピークは20:03だが、月の出直後の18:59に欠け始め、21:07まで2時間少々の天体ショウが東の空に展開する。関東南部の天気は今…

訃報 尾崎紀世彦

我が家にはレコードプレイヤーがないけれど、若い頃に買ったLPが戸棚の奥で眠ってる。 「また逢う日まで」「さよならをもう一度」などなどどれも好きだけど、私的No.1はこれだなぁ。 なんといっても阿久悠と筒美京平の最強タッグだもの。 So long キーヨ、ま…

六月夕月

六月一日、走り梅雨の宵闇を朧月が照らしている。 撮影データ :Canon EOS 20D + Canon EF400mmF5.6L USM 25%トリミング / 2012年5月21日 横浜市青葉区