雲雀(ヒバリ)♂

【スズメ目ヒバリ科】
 最近のヒバリといえば河川敷か休耕地が通り相場。昔のように市街地の空高くピーチュクとさえずるヒバリを見かけることは滅多にない。
 街の至るところに空き地があった子供の頃、三角ベースの草野球で外野に抜けたボールを探すと、ヒバリの巣に出くわすことも珍しくなかった。ところが一旦仲間のところに戻ってもう一度探そうとするとなかなか見つからない。外敵の多い地べたに巣作りするだけに、明けっ広げのようでいながらカモフラージュが巧妙だったことを思い出す。
 写真の個体は着陸直後のオス。着地地点で暫く周囲を伺い、安全を確認するとそそくさと草むらの影に消えていく。大概の場合は降りた場所から5〜10m離れたところに巣があるのだが、直接降りないのは巣の位置を特定されない為の工夫だという。

 ヒバリは雌雄同色、つまり外見上の差異はないのだが、さえずり飛行から着地した直後を撮ったのでオスと確認できた次第。巣の位置も特定できたのだが、育ヒナ放棄じゃシャレにもならない。見ぬが花、触れぬが花とそっとしておこう。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 2012年06月 横浜市青葉区
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