金星の太陽面通過

 何ヶ月も前から宣言し、日中の仕事を断ったというのに、関東南部は太平洋上の台風3号に祟られ朝から時折雨模様の薄暗い曇天。恨めしく見上げる空は幾層もの雲がまちまちの速さで南に向かっていく。それでも諦めきれずに見上げ続けていたら正午少し前頃から雲越しの太陽が見え隠れし始めた。雲量の目まぐるしい変化にフィルターを取っ替え引っ替えの右往左往だったが、20分ほどの間になんとか数枚を撮影。それでも露出が合わなかったりピントがあまかったり・・・・
 意地の一枚は12時07分01秒。太陽面の薄いグラデーションは雲の影響。このカットを撮った直後は雲が厚くなり、時折小雨さえ降る始末。

 レタッチでコントラストを強調したが、金環日蝕で使う機会を得られなかった太陽撮影用減光フィルターが漸く役だった。曇天だったのは残念至極だが、まぁ見られただけ良しとしよう。

あぁ、見上げ続けた首が痛い・・・・ 一眠りして夜の仕事に備えねば。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 太陽撮影用フィルター(marumi DHG ND-100000 58mm) / 2012/06/06 12:07:01