2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

雨待月(月齢11.332)

風も強くガスったコンディションではシャープな月面写真など望むべくもない。が、紗を纏ったような風情には捨てがたいものもあり、いつものスコープではなく望遠レンズを向けてみた。予報では明日の昼頃からまとまった雨だとか。なるほど雨の予感がする月模…

十日月(月齢10.285)

いつもは低めの色温度で無彩色っぽく撮っているのだが、今夜はホワイトバランスをデイライトに設定して撮影してみた。が、本来の月面にはさほどの彩度はなく、むしろいつもの設定で撮っている灰色が正解であるようだ。赤っぽく見えるこの色味は地球の大気と…

クルマのボディカラー

我が家の年季が入ったスバルフォレスターはボディカラーが濃いブルーで、内心はオオルリの色だなぁなど思っていたのだが、三菱自動車の新型RVRには「カワセミブルーメタリック」というボディーカラーが設定されたそうだ。アカショウビンレッドとかメジログリ…

尉鶲(ジョウビタキ)♂

ここしばらくまともな鳥見に出かけられずに過ごしている。そんな無聊を慰めてくれているのが徹夜帰りの公園で出逢うジョウビタキ君。渡来直後に比べると随分と人慣れしたようで、鳴き声に気がつくと、ほんの数メートル先からこちらを見つめていたりする。旅…

今宵の月(月齢6.264)

暫く続いていた寒さが嘘のような穏やかな天気。心なしか見上げる月の表情も弛んでいるように感じられた。 が、高倍率で捉えた素顔はクレーターだらけ。生命の存在を許さない荒涼たる眺めだが、それだからこそ幾多の科学者やSF作家の想像力をかき立ててきたの…

地球照の月

ここしばらく天候不順と朔が重なったため、月を目にする機会がなかった。雲間に見え隠れする三日月が美しい。 夜間の仕事に出かけなければならないドタバタの最中だが、堪らず夕食の時間を削ってカメラを持ち出してしまった。さぁて、ダッシュだ。 EOS5D・EF…

翡翠(カワセミ)♂

このところ雨や霙に祟られっぱなし。空き時間を捻出しても観察機材を担いで出かける気勢をそがれてしまう。だが野鳥たちにしてみればおちおち雨宿りなどしてはいられない。天気の如何にかかわらず生き抜く戦いには間断などないものね。 昨年初夏、この枝では…

画眉鳥(ガビチョウ)

【スズメ目ヒタキ科】特定外来生物 2005年に特定外来生物として指定されてから5年経とうとしているが、少なくとも我が家周辺では増える一方のガビチョウ。里山に出向いて真っ先に聞こえてくるのが彼らの鳴き声。あまりの音量に在来種の鳴き声がかき消される…

目白(メジロ)

未だ咲き揃ったと言える状況では無さそうだけど、何となく今年のウメは不揃いな印象だ。時折雪の混じる暗い空の元、花蜜に酔うメジロの宴も精彩を欠いているように見えた。 EOS20D・EF400mmF5.6L・ISO800・Mode:AV+1(1/100sec・F5.6)・AF 撮影 : 2010年2月…

無伴奏チェロ組曲ト長調BWV1007前奏曲

近頃のお気に入りの沈静&睡眠導入音楽はバッハの無伴奏チェロ組曲ト長調BWV1007前奏曲*1。このタイトルに見覚えがなくても曲を聴けばおそらく誰しも聞き覚えがあるのではなかろうか。昼夜の乱れた日々を送る身にはこの手のイージークラシックが欠かせない。…

黒鵐(クロジ)♂

低空飛行の世界経済を思えばあやかりたくなるような名前だが、クロジの「ジ」は「鵐」と記す。「鵐」は「しとど」と読み「巫鳥」とも書くようだが、どうやらホオジロ科に属す鳥の古名だとか。同じく鵐の字を用いるアオジ(青鵐)も同様で、両種はホオジロ科…

ゴム長靴

根雪が溶けた里山の小径は泥濘状態。足もとや三脚が泥まみれになってしまった。美しい野鳥たち出逢えたのだから苦労の甲斐もあったわけだが、鳥見徘徊用にゴム長靴を考えた方が良さそうだ。だけどなぁ ・・・・ 歩き易い長靴ってなかなか見付からない。デザ…

瑠璃鶲(ルリビタキ)♂

青く染まるまで3年かかると言われるルリビタキだが、濁りの撮れた青に至るにはさらに1〜2年経ねばならないそうだ。この冬に出逢えた中で最も美しいこのオスは4歳以上と言うことなのだろうか。 スコープ:Kowa TSN-824M + TSE-14W(32xアイピース) カメラ:C…

山雀(ヤマガラ)

里山の桃林でルリビタキを待っていたら、一足先にカラ類の混群がやってきた。先遣隊のシジュウカラに続いて現れたのがヤマガラ。ニィニィと忙しなく鳴き交わしながら桃の枝を渡っていく。 それにしても落ち着きのない連中だ。一眼レフならいざ知らず、デジス…

冥府の王が住まう星

◆冥王星:赤や黄などまだら模様 NASAが画像公開 米航空宇宙局(NASA)は4日、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた冥王星の画像を公開した。冥王星は太陽から平均約59億キロも離れ、姿は謎に包まれてきた。赤や黄などまだら模様になっている様子が判明し…

甦る羽毛恐竜

◆羽毛恐竜の全身の体色が明らかに 恐竜の全身の体色が初めて解明されたとの研究論文が「Science」誌に発表された。 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100205001&expand シックでなかなか素敵な配色だ。確かにこんな柄の…

弦月(月齢21.517)

肉眼では美しく冴えて見える下弦の月も、スコープで拡大するとユラユラと落ち着かない。地上の風はさほどでもないので成層圏のジェット気流が激しいのだろうか。写真は正直なもので、8枚をコンポジットしてみたけれど昨日の一枚写真にも遠く及ばない。一番好…

里山の冬空

徹夜明けで覚醒したままの気分を持て余し、地元の里山を徘徊。 地に届くが先か、青に溶け込むが先か。未明に撮った下弦月は、冬枯れの梢をかすめて西に向かう。 実はこのカット、1/24エントリーの「真昼の月」を念頭に置いて撮影した。だから何なのと問われ…

更待月(月齢20.460)

午前3時、所々に根雪の残る氷点下の静寂を照らすのは月齢20の月。日付が変わる頃東の地平に現れる二十日月は、古来より更待月(ふけまちづき)と称されてきた。言い得て妙な表現には脱帽するしかない。 それにしても寒い。数分ほど観望しただけで、耳朶が痛…

小啄木鳥(コゲラ)

枯葦の中からガザガザと音が漏れてくる。何がいるのかと忍び足で近づいてみれば、ペアのコゲラが潜んでいた。キツツキだからと言って樹木にばかり餌を求めるわけじゃない。虫を求めて葦原や時にはススキの中にさえ入ってくる。最小のキツツキはなかなか強か…