黒鵐(クロジ)♂

 低空飛行の世界経済を思えばあやかりたくなるような名前だが、クロジの「ジ」は「鵐」と記す。「鵐」は「しとど」と読み「巫鳥」とも書くようだが、どうやらホオジロ科に属す鳥の古名だとか。同じく鵐の字を用いるアオジ(青鵐)も同様で、両種はホオジロ科に属している。
 そのクロジに逢えたのは実に5年ぶり。前回は鎌倉の鶴岡八幡宮境内だったが、今回は地元里山の雑木林床で遭遇した。見ての通りスズメが煤にまみれたような羽衣だが、黒っぽいのはオスの特徴。メスはアオジのメスに似た褐色らしい。あえて「らしい」と書かざるを得ないのは証拠となるメスの姿をカメラに納めることが出来なかったためだ。なかなか逢えない鳥種だが、またも課題を持ち越してしまった。

  • スコープ:Kowa TSN-824M + TSE-14W(32xアイピース)
  • カメラ:CASIO EX-Z850 > ISO50・WB:Auto・f=7.9mm・Mode:AV-2/3(F2.8・1/15sec)・MF

撮影 : 2010年2月 横浜市青葉区
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