二割も巣立てばたいしたものだ

 長く生きていれば多少の故障はあたりまえ。かくいうヒゲボウズもその一人。なのだが、またひとつ故障が加わった。ここしばらく利き腕の痺れに悩まされている。

 重い腰を上げ受診し、症名も治療法(というかつき合い方)も判ったのだが、腕力と指先の反射神経を駆使する飛翔撮影などへの影響は免れまい。幸い今のところ仕事への影響は深刻ではないし、鳥見鳥撮りは趣味道楽。深刻ぶらず、出来ることを為すまでと割り切ろう。

カルガモ(軽鴨)親子

【カモ目カモ科】

 今日の写真はカルガモ♀成鳥と2羽の幼鳥なのだが、おそらくは5月初頭に出会ったカルガモ親子のその後ではないかと考えている。(当時のヒナは10羽) 

 カルガモといえばヒナを連れての引越が有名だが、写真の家族はコンクリート護岸された川に住む為、飛べないヒナを連れた移動が川の上・下流に限定されてる。さらに餌を与える人がいるらしく、特に6月からは同一箇所に居着いていることなどがその理由。

 言うまでもなく根拠としては合理性に欠けているし、希望的という誹りは免れない。まぁどこまでいっても仮定の話として読まれたし。

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 毎週末の観察で、特に五月半ばからの4~5週間はだんだん数を減じていくヒナに全滅さえ予想していた。が、幸いなことに6月末からは2羽が欠けずに至っている。ここまで来たらこのまま飛べるようになってほしいものだ。自然界の繁殖で2割が巣立てばたいしたものだろう。

 

 さて、余談だが、先々週にアップした親を失ったヒナのその後。 

 先週末と今日、遭遇箇所の上・下流約1キロを探してみたが逢うことは出来なかった。見落とした可能性もあるけれど、親がいてさえ全滅も珍しくないのが現状。街の片隅とは言えど、野生の世界は厳しいものだと実感する。

 

- 撮影データ<上>:Canon EOS 7D / Canon EF400mm F5.6L USM

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