2010-01-01から1年間の記事一覧

百舌(モズ)♀

【スズメ目モズ科】 優しげな眼差しに欺されてはいけない。モズは強気で獰猛な鳥。より大きなツグミやオナガを蹴散らすし、数倍大きな猛禽だって怖れない。タカ目とフクロウ目に加えてスズメ目モズ科も猛禽の括りに加えてしまいたいと思うほどだ。 撮影デー…

未明の臥待月(月齢18.654)

早朝5時半の西空に臥待月が傾いていた。輪郭のがたつきが大気の状態を物語っているが、地表付近はほとんど風が無い。少々ガスっぽいのは地表から水蒸気が上がっているためか。夜半からグッと冷え込んできたので、おそらくは放射冷却なのだろう。 蛇足だが、…

青鵐(アオジ)♂

【スズメ目ホオジロ科】 高原では初夏を歌うアオジだが、平野部では冬鳥。十月上旬から地鳴きを聞いていたのだが、先週辺りから時折その姿を見かけるようになってきた。ここしばらく年を追って減じているようだが今季はどうだろう。圧倒的に数を増しつつある…

旧暦十五夜の月(月齢14.227)

上の撮影から約3時間経過した月。 薄暮の時間帯では判りにくかったけど、未だ満ちきっていない様子が見て取れる。今宵は旧暦だと神無月の十五夜だが、満月は明後日の午後2時頃。まだ一日半を残している。 撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピー…

昇る月

横浜の月の出は15:17頃。自宅裏の高台から望んだ月の出は低層を頑として動かない雲に阻まれ一時間以上遅れてしまった。ようやく雲を振り切って姿を現した月の月齢は14.109。計算上の満月は明後日の午後とまだ時間があるはずだが、それにしては丸く感じる月だ…

柄長(エナガ)

【スズメ目エナガ科】 晩秋の林を賑わす野鳥の中で、紅葉がもっとも似合うのはエナガではないかと思っている。メジロでは抹茶色が勝ちすぎるし、ヤマガラだとシックな色味が溶け込んでしまう。ジョウビタキのオスは捨てがたいところだが、強いて言うなら冬枯…

背黒鶺鴒(セグロセキレイ)♀

【スズメ目セキレイ科】 アスファルト上をちょこまかと歩く姿にハクセキレイと思い込んでいたのだが、スコープで捉えてみればセグロセキレイだった。セキレイの仲間は総じて好きな鳥種だが、とりわけセグロセキレイは粋で美しいと思う。日本の固有種ゆえの贔…

上弦の月(月齢8.339)

日中の曇天に諦めていたところ、西の山の端にかかりそうな上弦月を見ることが出来た。正確には上弦を10時間ほど経過してやや太っているが、まさに弦を上に向けた姿勢で沈もうとしている。 高度が低い上に黄砂の影響もあるのだろうか、表情は今一つ精彩を欠く…

白鶺鴒(ハクセキレイ)幼羽?

【スズメ目セキレイ科】 見慣れたはずのハクセキレイだが、見かけた瞬間に感じた違和感の正体は過眼線の下に見える頬線(ホウセン)の存在だった。顔の黄色味からすれば第一回冬羽と判断するところだが、頬線は孵化後3ヶ月程度で消えると聞いた記憶がある。…

尉鶲(ジョウビタキ)♂

【スズメ目ツグミ科】 背景が暗いし煩いしでイマイチだが、何しろ今季初撮りのジョウビタキ。背景や構図を考えた写真を撮りたいのは山々だが、この時季は冬鳥の渡来状況(分布)を掴むことを優先しているので、ジョウビタキとも来春までゆっくりお付き合いい…

黄昏の五日月(月齢5.111)

夜から仕事なので、出掛ける前の五日月を撮る。黄昏の色を得たくホワイトバランスはタングステンに設定。 こんな月を眺めているとFly me to the moon 〜♪などと口ずさんでしまいそうだ。小野リサの歌うFly me to the moonが気に入っているのだが、仕事が落ち…

鶫(ツグミ)♂

【スズメ目ツグミ科】 近隣地区からも2週間ほど前から来着が話題になっていたようだが、ようやく今シーズンの初認となった。 残塾柿の天然レストランで遭遇したこのオスは警戒心が強く、春先のツグミほどには接近を許してくれない。どうせならデジタル一眼…

丘葦鴨(オカヨシガモ)♂♀

【カモ目カモ科】 池に憩うカモが一斉に飛び立った。リードの外れた犬の出現に驚いたらしい。が、飛び立ったカモの群れに目を凝らせば何れもオカヨシガモばかり。カルガモやオナガガモはいつもと変わらず池面をゆったり泳いでいる。留鳥のカルガモは別として…

軽鴨(カルガモ)

【カモ目カモ科】 このところ休日の日課となっているのがカモやサギの集まる調整池に詣でること。狙いが冬鳥に偏るのは致し方ないところだと思うのだが、どっこいこの池にはカルガモが通年居着いている。三脚をセットした池畔の足もと近くでカルガモが水浴び…

柄長(エナガ)

【スズメ目エナガ科】 未だ落ちきらぬ葉陰に隠れ姿が見えなかったが、久しぶりにエナガの鳴き声を耳にした。どうやらシジュウカラやメジロたちと混群を成して秋色に枯れはじめた林を巡回しているようだ。 このところ鳥見がままならず、またしても昨季の蔵出…

小鴨(コガモ)♂

【カモ目カモ科】 みにくいアヒルの子ではないけれど、エクリプスから繁殖羽への過渡期にあるオスのコガモは少々みすぼらしい。換羽が完了してしまえばなかなかお洒落な装いとなるのだが、この時季にカメラを向けることは礼を失した振る舞いなのかな。いや失…

鷭(バン)

【ツル目クイナ科】 さて、バンである。鳥好きを公言するバーダー(例えばid:suemeさんだとか)でさえ「キモイ」と切って捨てるバンである。確かに禿頭に黒いバサバサ羽衣のヒナは可愛いとは言い難い。蜘蛛や甲殻類を彷彿させる指長の脚も嫌われる原因なのか…

尉鶲(ジョウビタキ)♀

【スズメ目ツグミ科】 せっかくの祝日というのに仕事でかり出されてしまった。が、出掛けた先で可憐なジョウビタキに遭遇。たったそれだけのことで暫し仕事の憂さを忘れ相好を崩してしまう。なんとも単純な鳥馬鹿も居たもんだ。 相変わらず画像は昨季の蔵出…

尾長鴨(オナガガモ)♂

【カモ目カモ科】 まるで装いの異なるカモだが、どちらもオスのオナガガモ。なによりも黒とグレーに塗り分けられたクチバシがその事実を雄弁に語っている。これがつまり換羽の差。エクリプスから繁殖羽に換羽を完成させつつある個体と換羽の遅い個体というわ…

トキの試練

最初にケージを出た2歳の雄が午後、山中でハヤブサに追われたが、追撃を振り切った。トキはその後、木に止まっていた。けがはないとみられる。 (2010年11月1日20時23分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101101-OYT1T00967.htm?from=na…

尉鶲(ジョウビタキ)♂

【スズメ目ツグミ科】 朝の通勤時、TVアンテナに留まって地鳴きするジョウビタキと遭遇できた。昨日に続きカモウォッチングの成果を用意していたのだが、今季の初遭遇が妙に嬉しくて急遽変更。 掲載画像は今年一月に捉えたジョウビタキの蔵出しだが、妙に心…

分類表記

10/27のエントリーで記したとおり撮影地については市区町村までを原則とすることにしたのだが、生物学上の分類も合わせて表記することにした。 正直なところこれまでも必要は感じていたが、記載はあえて避けてきた。図鑑やWikipediaを参考に記述してしまえば…

丘葦鴨(オカヨシガモ)♂

【カモ目カモ科】 関東沖を通過した台風が降らせた雨で我が家周辺の河川は水位が増している。ならば止水の池にはカモが集中しているのではなかろうかと押っ取り刀で出掛けてみた。が、意に反してさほど多くの個体は見られない。この池では今季初見のオカヨシ…

尾長(オナガ)

【スズメ目カラス科】 昼下がり、ゲーイゲーイと騒ぎ立てる窓外の喧噪に夜勤明けの眠りを妨げられた。起き抜けの惚けた頭で「ありゃぁオナガだなぁ」と思いはするものの、どうにも寝床を抜き出す気力が湧いてこない。麗しき乙女のウェークアップコールなど望…

撮影地と日付

過去一年ほど遡って野鳥や風景など掲載写真の撮影地と日付を表示することにした。東京近郊の市街地でもあんな鳥やこんな風景が身近に存在することを知っていただきたいとの思いを込めているつもり。だが一方では野鳥の生息地を不用意に知られるのも保全上よ…

白鶺鴒(ハクセキレイ)♂

【スズメ目セキレイ科】 ハクセキレイは水辺だけでなく公園や遊歩道などでも見かける街の隣人。希少となりつつあるセグロセキレイやキセキレイに目を奪われがちだけど、改めて見るとなかなかお洒落。あまり人を怖れぬ独特の距離感が愛おしくもある。 さてこ…

長元坊(チョウゲンボウ)♀

【ハヤブサ目ハヤブサ科】 今にも泣き出しそうな空模様に出渋っていたら午後になってしまった。シャッター速度の稼げないデジスコには暗すぎるだろうとデジタル一眼レフのみを携えてご近所を徘徊。収穫のないままに諦めかけたら獲物にありついた直後のチョウ…

雲上の望月

月をアップで狙えば雲の様子もある程度は表現できるが、引き気味だと明暗差が激しすぎて周辺が潰れてしまう。肉眼では美しい織りなす雲模様も、写真にしてみると興ざめとなってしまう。いやはや「肉眼の印象」とは難しいものだ。 10/24追記: fotolifeにアッ…

五位鷺(ゴイサギ)

【コウノトリ目サギ科】 ゴイサギの英名はBlack-crowned Night Heron、直訳すれば黒冠夜鷺となろうか。昼間の活動もしばしば見かけるけれど、基本的にはその名の通り夜行性であるらしい。手持ちの図鑑には「昼間は水辺近くの茂みで集団で休む」と記されてい…

神無月の油蝉

猛暑の名残というわけではないだろうが、10月中旬にアブラゼミが鳴いている。事例を当たってみると11月の例さえあるようで特に異常なことでは無さそうだが、この時季にアブラゼミを見たのははじめてだ。 Canon EOS20D・EF400mmF5.6L USM 撮影 : 2010年10月 …