現実逃避の月面旅行

未明の月と月齢対称

東の地平はほんのりと紫の気配。黒から紺へと移ろい始めた空を未明の月が駆け昇る。  地平近くの金星が瞬いていたので嫌な予感がしていたのだが、案の定スコープ越しの月はユラユラと落ち着かない。撮った中で一番まともなカットでさえガタガタの輪郭で、中には歪にさえ見える画像もあったほど。地平付近は穏やかだったけど、成層圏では偏西風が吹き荒れているのかな。

 このままでは消化不良。以前も上弦・下弦の比較をしたが、欠け具合が同低度な若い月齢の画像を探して左右対称比較を試みた。  左は今未明の月齢24.9で、右は昨年5月24日の日没後に撮った月齢4.8。分かってはいたけれど、やはり月齢が若い方が月面の様相に変化があって面白い。などと思いつつ、早起きしすぎた日曜日。これは昼寝してしまうパターンだな。