Crescent Moon(月齢25.683)

 白みはじめた東南の空、金星から逃げるような三日月。いや、由来に拘るならば二十七夜*1ということか。
午後からは天気が崩れるらしいので明朝の更なる細月は難しい。明後日、剃刀のような冴えた有明の月に期待しよう。

 それにしても本来の三日月(月齢3〜5)が起伏に富んだ表情を見せるのとは対照的にノッペリした月面だ。目を引くランドマークといえば「湿りの海」と北側に隣接するガッサンディ、満月でも一際白く輝くアリスタルコスぐらいなものか。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850


 で、実際のところを検証すべく比較画像を作ってみたが、いかがだろうか。肉眼に遠く輝く三日月は左右対称程度の違いでも、望遠鏡で見ると随分表情が違うと思うのだが。

 ちなみに左は2005/11/27(月齢24.8)、そして右は2009/04/29(月齢4.3)の撮影。表情を比較すべく大きさも微調整し、左右対称となるように合成してみた。月の写真は結構撮ってきたつもりだが、いざ比較素材を探すとなるとこの辺りの月齢をあまり撮っていないことに気付かされた。それぞれ撮影に適した時間帯が夜明け前だったり夕刻の忙しい頃だったりと、仕事をかかえる身には時間の確保が難しい。

*1:月齢とは必ずしも一致しない。旧暦で十月(神無月)二十七日の月という意。