植え込みからひそひそ話

アオジ(青鵐)♂♀

【スズメ目ホオジロ科】
秋の深まりとともに現れ、春の終わりに去って行くのが里のアオジなので、都市近郊に住まう身にはもっぱら冬鳥の印象。
冬枯れの公園や里山を散策していると、植え込みや灌木の中から「ヂッ、ヂィ、ズィッ、ズィッ」と密やかな地鳴きが聞こえてくる。

ところが季語としてのアオジは夏の鳥とされているようだ。
夏の間は涼やかな山地で繁殖するのだが、その時期のオスのさえずりがなかなかの美声であるが故なのだろうか。
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↑ ガングロはギャルならずオスの証。

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↑ メスはといえばどこか優しげ。
稀に近種のクロジ(黒鵐)が群れに混じるのだが、メスの羽衣はちょっと紛らわしい。おそらくは、比較的レアなクロジを見たいという雑念が邪魔をしているのだろう。もしやと思ったところで99%はアオジに落ち着く。

主観ではあるのだが、我が家周辺では外来種のガビチョウが増えてからアオジやウグイスが減ったように思われる。
アオジの地鳴きやウグイスのホーホケキョが昔話にならなければよいのだが。

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