ツバメ撮影は体力維持のバロメーター

ツバメ(燕)

 【スズメ目ツバメ科】

 ツバメがコシアカツバメと同じ川岸で巣材を集めていた。数ではコシアカツバメを圧倒しているが、争う様子は見られない。泥土を咥えて飛び去り、数分後には舞い戻ってくる。一度に運べる泥土など僅かなものだ。巣作りとは気の遠くなる作業なのだと思い知る。

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 低空の飛翔ではカメラのオートフォーカス機能(AF)が背景を追ってしまう。かといってマニュアルフォーカス(MF)で追える相手ではないことは自明だ。とりあえず通過空間を予測してピントを合わせておく「置きピン」を試みるのだが、最後はやはりMFでの微調がモノをいう。それでも没カットの大量生産は言うまでもない。

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 空が背景ならばAFで追いかける。とはいえ雲があるとそちらにピントを持っていかれてしまう。結局はピンぼけ量産なのだが、ファインダーの中心で捕捉し続ける練習を積むことでAFは維持され易くなり、歩留りは確実に向上する。

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 100枚ほどは撮ったろうか。使えそうなのはほんの数カット。シーズン毎にツバメを撮ると、我が身の不精と加齢を思い知る。

 重量2キロのカメラ&レンズの光学ファインダーは単純計算で13倍の望遠鏡と同じ視野。こいつを手持ちで振り回し、ファインダーの真ん中にツバメを捉え続けなければならない。体力はもとより反射神経の維持にも努めねば。

- 撮影データ<上>:Canon PowerShot G9 X Mark II / Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32x)

- 撮影データ<中下>:Canon EOS 7D / Canon EF400mm F5.6L USM

タグ「飛翔」 - 撮鳥見鳥 fotolife

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