頬白(ホオジロ)♂

【スズメ目ホオジロ科】
多摩川の河川敷は賑やかだ。
遠くに鉄橋を渡る電車の音、近くの木立からセミ時雨、そしてホオジロが夏空に歌いかける。
ごった煮の騒音なのだが不快ではない不思議な音場。風向きによって加わるせせらぎの音が一層の涼感を運んでくる。

ホオジロは河川敷では四季を通して見かける馴染みの野鳥。
晩春から盛夏、オスたちは朗々とさえずる。
「一筆啓上つかまつり候」に「源平ツツジツツジ」と聞きなしは多彩だが、河川敷の喧噪にあっては耳にも美しい響きだ。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32xアイピース) / Canon IXY210F / 2013年08月 多摩川
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