尾白当年(オジロトウネン)

【チドリ目シギ科】
 オジロは理解できるとしてトウネンとは一風変わった種名だ。「当年」の字を充てるのだが、その年生まれのごとき小さな鳥というのが由来らしい。小さい鳥なら他にもたくさんいるのだが、古人にしてもこの鳥の小ささが意外だったのかもしれない。
 実際トウネンで体長15cm、本種オジロトウネンだと14cmほどしかなく、ほとんどスズメと同じサイズだ。

 初見の余勢でアップロードはしたけれど、50xアイピースにデジカメのテレ端なのでもとより高画質は望めない。まったくの証拠写真レベルだが初撮りに免じてご容赦のほどを。
 実は先日のクロハラアジサシの折、JIMMYさんにおよその場所を教えていただいた。にもかかわらず双眼鏡を用いてさえ探すのに苦労した。観察者の老眼も否めないが、それほどに小柄で体色も目立たないのだとご理解いただきたい。写真で見るとさほど小さく見えないのだが、傍にセキレイが来たりすると二回りほど小柄なことが理解できた。

撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 2012年10月 多摩川