軍用輸送機

 連日のヒコーキネタもこれで打ち止め。ラストはアメリカ空軍の輸送機を取り上げた。

 以前にも撮影したことがあるB-737の軍用派生型C-40Aだが、今回目にしたモデルは主翼端にブレンデット・ウイングレットを装備していた。この翼端はB-737NG(-600/-700/-800/-900)と同じなので、おそらくはグラスコックピット化された第3世代737がベースなのだろう。それにしてもこのクラスの旅客機はカラーリングでずいぶんスケール感が変わってしまう。例えばANAの運用するB-737-700と比べ、アメリカ空軍の塗装はずいぶん大型に見えてしまう。ボディーを貫くストライプが細いからだろうか?

 あまりの大きさに400mmレンズの画角から大きくはみ出してしまったのはペイロード77トンを誇るUSAF主力輸送機C-17A。が、でかいだけじゃないのがこの機の凄いところ。巨躯に似合わぬ抜群のSTOLを有しており、何しろ1000メートルの非舗装滑走路に車重60トンのM1A1戦車を空輸できてしまうほど。さらに、撮っていて驚いたのはその静寂性。気付いたときにはすぐ近くまで来ていた。低空進入の空挺作戦などではこの静寂性がものを言いそうだ。

 ところでこのカット、プロペラ機待ちのところに現れたものだから1/100secでの撮影を余儀なくされてしまい僅かながら流し撮りの状態となってしまった。なんとなく甘い様な気もするが、これも今後の努力目標だな。
撮影 : 2009年12月 神奈川県大和市