プロペラ機の撮影

 野鳥が対象だと出来るだけ高速シャッターで撮れるように絞り開放でのAV(絞り優先)モードを通常設定としている。この状態で咄嗟に上空を飛ぶプロペラ機やヘリコプターを撮ると不自然なほどプロペラやローターが止まってしまう。ならばプロペラの動感を表現するに適したシャッター速度はどれくらいなのだろうかと野鳥撮影の合間に実験してみた。被写体は厚木基地に着陸進入またはフライパスする航空及び海上自衛隊機。

↑脚出しでタッチアンドゴーを繰り返す海上自衛隊のYS-11M 《シャッター速度:1/500sec.》

↑着陸態勢のP-3C海上自衛隊の哨戒機 《シャッター速度:1/250sec.》

↑フライパスする航空自衛隊のYS-11C 《シャッター速度:1/160sec.》


 YS-11シリーズとP-3Cでは載せているターボプロップエンジンは言うに及ばずプロペラのブレード幅も異なるので一概には決められないが、3カットの中ではP-3Cのプロペラが最も動感を出せているように思う。ということで1/250secをプロペラ機撮影の標準速度に決定。
 それにしても手ブレ補正のないシステムには厳しいシャッター速度。400mmレンズの手持ち撮影でブレカットを量産してしまった。この点では地上を入れた流し撮りに拘らない限り、ジェット機の方が撮りやすいようだ。
撮影 : 2009年12月 神奈川県大和市