Spain
このところチック・コリアの名曲「Spain」に浸っている。
古い楽曲(1972)だけにオリジナルのReturn to Forever版は耳に馴染みがある。
だが、今になってこの曲に惹かれたのは平原綾香の「アランフェス協奏曲〜スペイン」のインパクト。
岡田治郎操るエレキベースと彼女のスキャットが織りなす世界が素晴らしい。
どうもこの楽曲は腕に覚えのあるミュージシャンを刺激するらしく、そうそうたる顔ぶれがカヴァーしている。
例えばアル・ジャロウや本家チック・コリアと上原ひろみのピアノデュオなどどれも素晴らしく、
さながら剣豪の腕比べかとさえ思えてくるほど楽しみが尽きない。
ヒゲボウズが神とも崇めるパコ・デ・ルシアはアル・ディ・メオラやジョン・マクラフリンとライヴで共演しているけれど、
CD音源を残してくれなかったことが悔やまれる。
もちろん数多ある中からヒゲボウズが聴いた「Spain」は知れたものだが、
その中で目下のヘヴィローテーションはジャズピアノのミシェル・カミロとフラメンコギタリストのトマティートによる共演。
う〜ん、トマティート艶っぽいギター弾くなぁ。
鴛鴦(オシドリ)♂♀
【カモ目カモ科】
我が家から徒歩数分の雨水調整池では、昨冬以来2シーズン続けてオシドリの群れが越冬地している。
相変わらず警戒心が強く、池周囲をざっと眺めた程度では派手なオスさえ見当たらない。
根気よくブッシュの中を双眼鏡で精査して、ようやく数羽を見つけることが出来るかどうか。
左のメスなど地味な羽衣が見事なカモフラージュ効果を発揮しているので、
ブッシュの隙間から見えた白い目尻が唯一の手がかりだったほど。
双眼鏡で見つけたまでは良いけれど、一度目を離すとあっさり見失ってしまう。
同じ位置に2xテレコン付き400mmレンズ装着のカメラを振り向けるのに数分を費やす始末。
粘ったあげく、日没が近づいた頃にようやく全身を観察できた。
カウントした限りではオス5羽にメスが1羽のみ。昨季より少ないことが気がかりだ。
試しに深夜の池面を懐中電灯で探ると、オシドリらしきシルエットがチラホラ見える。
夜行性と断ずるほどではないにせよ、なかなかの夜型とは言えそうだ。
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早めの点灯を
いきなりだがメルセデスベンツにはあまり良い印象を持っていない。
ジェントルカーとしてはデザインが威嚇的すぎると思うし、悲しいかな品位に欠けるベンツに遭遇することが多すぎる。
クルマの格に乗り手の人格が追い付いていないのは、この国に限った話ではない。
まぁ高級ブランドの宿命なのかも知れないが。(ロジック崩壊だが良い意味での「数多の例外」も知っているけれどね)
というアンチな先入観とは裏腹に、最近のベンツには流石と感じ入った安全装備が搭載されているらしい。
自動ブレーキや横滑り抑制装置ではなく、不肖Tpongが膝を打ったのはヘッドライトスイッチのこと。
ベンツのそれは「ON」と「AUTO」のみで、「OFF」が無いのだと。
しかもそのAUTOがなかなか敏感で、一般的な感覚からするとかなり明るいうちから点灯する設定。
ヘッドライトは「前照灯」であるだけでなく、歩行者・自転車や周囲の車両に存在をアピールする役割も担っている。
だがその認識に欠けているドライバーは少なくない。
薄暮や悪天候時に無灯火走行するクルマの多いこと。
この手のパッシブな機能は効果のほどが統計に現れないので無視されがちだが、費用対効果は抜群なのではなかろうか。
自動ブレーキなどの安全装備も大事だが、早めの点灯こそ真っ先に心がけてほしいものだ。
閑話休題
相対的な印象だけど、黒っぽい塗装のクルマほど点灯が遅い傾向を感じている。
本来はむしろ早めに点灯すべきボディカラーなのだが、ステルス願望ともいうべき深層心理なのだろうか(笑)
雉(キジ)♂
【キジ目キジ科】
腰痛で休日の外出を控えている身としては窓外の冬鳥が気になるところだが、
画像ストック用ハードディスクの底からサルベージしたのは留鳥のキジ。
最近では自宅の眼前に現れることがなくなり寂しい限りだが、横浜市最奥の我が地元では珍しくもない存在。
来月の後半あたりからは縄張りを誇示する鳴き声が聴かれることだろう。
事後報告だが、日テレ系列で2月3日に放送された朝の情報番組「ZIP!」で拙作のキジ画像が使われた。
桃太郎の鬼退治伝説に沿った形でキジの生態を掘り下げる内容だったのだが、
ワンセグのカーナビモニターで見た限りでは以下の二枚が使われていたようだ。
頭部のアップはキジが興奮すると膨張する肉垂れ(頭側部の赤い部分)を、
また樹上のカットはキジ科を特徴づけるオスのケヅメを説明するために使用されたようだ。
番組では桝太一アナウンサーがキジが国鳥であることを紹介していたが、
できればさらに踏み込んで狩猟対象鳥であることにも触れてほしかった。
娯楽を目的とした狩猟の是非はともかくとして、国鳥が保護されていない特異性は他国に例を見ないだろうから。
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頬白(ホオジロ)♂
【スズメ目ホオジロ科】
我が家の初詣は、ようやく家族がそろった10日のこと。
混雑する寺社を避け、以前から気になっていた神社に出向いて祈祷を受けてきた。
などと書けば信心深いようでもあるが、社の名称に「鳥」の字が含まれているといういかにもな動機。
トリバカをお笑いあれ。
神鳥はカンドリに非ずシトドと読む。
社の縁起によれば日本武尊の化身である白鳥を神鳥と書くようになり、これをシトドと読むようになったとある。
だが、トリバカの知るところではシトドとはすなわちホオジロの仲間の古称でもある。
シトドは「鵐」と書き、例えば拙ブログで馴染みのホオジロ科アオジの漢字表記は「青鵐」となる。
上記リンク先、お社のウェブサイトにも「神鳥(しとど)考」なる考察が綴られており興味深い。
さて、ホオジロである。
季語は春、さえずりの聞きなし「一筆啓上つかまつりそろ」は耳に風流というべきか。
その実彼らは四季を通して身近な野鳥。
真冬のふっくらした風情も捨てがたいとは、トリバカ故の贔屓目だろうか。
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