早めの点灯を

いきなりだがメルセデスベンツにはあまり良い印象を持っていない。
ジェントルカーとしてはデザインが威嚇的すぎると思うし、悲しいかな品位に欠けるベンツに遭遇することが多すぎる。
クルマの格に乗り手の人格が追い付いていないのは、この国に限った話ではない。
まぁ高級ブランドの宿命なのかも知れないが。(ロジック崩壊だが良い意味での「数多の例外」も知っているけれどね)

というアンチな先入観とは裏腹に、最近のベンツには流石と感じ入った安全装備が搭載されているらしい。
自動ブレーキや横滑り抑制装置ではなく、不肖Tpongが膝を打ったのはヘッドライトスイッチのこと。
ベンツのそれは「ON」と「AUTO」のみで、「OFF」が無いのだと。
しかもそのAUTOがなかなか敏感で、一般的な感覚からするとかなり明るいうちから点灯する設定。

ヘッドライトは「前照灯」であるだけでなく、歩行者・自転車や周囲の車両に存在をアピールする役割も担っている。
だがその認識に欠けているドライバーは少なくない。
薄暮悪天候時に無灯火走行するクルマの多いこと。

この手のパッシブな機能は効果のほどが統計に現れないので無視されがちだが、費用対効果は抜群なのではなかろうか。
自動ブレーキなどの安全装備も大事だが、早めの点灯こそ真っ先に心がけてほしいものだ。


閑話休題
相対的な印象だけど、黒っぽい塗装のクルマほど点灯が遅い傾向を感じている。
本来はむしろ早めに点灯すべきボディカラーなのだが、ステルス願望ともいうべき深層心理なのだろうか(笑)