星の瞬く夜は泣けてくる

望月と立待月

 卓上の月齢カレンダーによれば今宵の月は立待月。大気の状態もまぁまぁなコンディションで、撮影した月の輪郭も綺麗な円弧を描いている。2024/01/27 20:57:21 月齢15.999 輝面比97.170%

 一方こちらは一昨日(1/25)の21時頃に撮った「ほぼ満月」。2024/01/25 21:14:43 月齢14.011 輝面比99.947%

 この夜は一見すると星が瞬く美しい夜空、言い換えると大気の揺らぎが激しくて観望や撮影には不向きなコンディション。撮影を強行した画像も輪郭がガタガタで総じてシャープさに欠ける不本意な結果。ブログやインスタに掲載する気さえ起こらなかったが、今回はあくまでも立待月との比較検証のつもりでアップしてみた。

 ところで「ほぼ満月」としたのは撮影したのが満月ピークの5時間半前だったから。ではあるのだが、実はここにカレンダーの落とし穴があったりする。満月表記のある本年のカレンダーを見ると1/26が満月となっている。が、満ちるピークの時間は未明の2:54。つまり1/26の日没後に昇ってくる月は満月ピークから15時間以上経過していることになる。前夜1/25の夜から1/26の夜明け前に没するまでの方がよほど丸い月なのだ。インスタなどSNSを見る限り26日夜の月を満月としてアップされている画像が多々あるのだが、強いて言うなら不知夜月といったところが正解なのかも知れない。

 そうそう、次の満月は2/24の21:31。その日の夜にピークを迎えるので、正真正銘の満月を愛でるには適した夜と言えそうだ。

 ことのついでに言及すれば6/22の満月は午前中の10:08と既に月没後の地球の裏側でピークを迎える。あくまでも輝面比100%のまん丸満月に拘るならば日本との時差が12時間前後のアメリ東海岸あたりが夜の22:08となり観望好適地となる。とは言えこれまた時差の関係で当地時間は6/21となるので注意が必要だ。えっ、そこまで酔狂ではないと。ごもっとも。