立待月(月齢15.988)

 理屈が分かっていれば当然なのだが、満月の出と日没は概ね同時刻となる。
今宵は東京の月の出が17:38、日没は16:47だったので、月が昇り始めたのは日没後小一時間経ってから。
この時間差を立ったまま待てるほどという意味で立待月。さらに居待月、寝(臥)待月と続き、更待月の頃には時間差が4〜5時間ほどになる。
何時頃昇る月という解釈ではなく、日没から何時間後に月が出るかが「○待月」のポイントなのだ。
夜を照らす明かりが限られていた時代、人々はそれほどに月の出を待ち望んでいたのだろう。

 十六夜あたりは満月と見まごうばかりだが、ここまで欠けると見違えようはない。
ここから先は日々目に見えて痩せていく。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 2012.10.31 20:46:00 / 横浜市