背高鷸(セイタカシギ)♂

【チドリ目シギ科】環境省レッドリスト危急種(VU)
バードウォッチャーはシギとチドリの仲間をひっくるめて「シギチ」などと総称するが、彼らの属すチドリ目は意外に大所帯。
カモメやアジサシからウミスズメの仲間まで含まれるので、鳥類図鑑の中でも水辺の鳥編では圧倒的な多数派となってる。
余談だが、ウミスズメと聞いてピンと来る人はなかなかの鳥好きだろう。
どことなくペンギンにも似たこの仲間は概ね北の海に多いのだが、ウミバトやウミガラス、果てはウミオウムまで名を連ねているのが面白い。
有名なエトピリカとかツノメドリといったコミカルフェイスもこの仲間だが、よほどコアなファンでもない限り水族館などで飼育個体に逢えるのが関の山だろう。

さて本題、コアジサシ観察の折に遭遇したのがセイタカシギ
これで身長70-80センチほどだが、この優美さを讃えて貴婦人の異名もあるそうな。*1
以前は迷鳥として報告される日本ではレアな鳥だったが、70年代後半から東京湾付近や中京の海浜地区などで繁殖する個体群が現れた。
多摩川中流域で遭遇しても驚くには当たらないわけだね。

撮影データ 〈上〉Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32xアイピース) / CASIO EX-Z850 /2013年05月 多摩川中流
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*1:ウグイス嬢の例もあるが、鳥はやたらと女性に例えられるようだ