尾羽鷸(オバシギ)

【チドリ目シギ科】
シベリアで繁殖し、東南アジアからインド、オーストラリアで越冬する体長28cmほどのシギ。
ゴールデンウィーク前後と8〜10月初旬の二回、渡りの途中で日本の干潟や湿地などに姿を現す。
写真の個体は8月中旬の多摩川で撮影したが、冬羽への換羽途上らしく地味な配色。
図説を見ると初夏の夏羽には赤い差し色が現れ、なかなか美しいようだ。

和名漢字を調べたところ、ウィキペディアでは「尾羽鷸」とされている。
手元の「三省堂 世界鳥名辞典」では「姥鷸」となっていたが、これではウバシギと呼んでしまいそう。
由来を考えるにしても、「尾羽」は鳥には付きものなので、ことさら何故にという疑問が残る。
一方の「姥」は字義通りなら老女の意味だが、これもまた解釈し難い。う〜ん、謎だ。

撮影データ :Canon EOS 7D + EF400mmF5.6L / 2013年08月 多摩川