鳰(カイツブリ)

カイツブリカイツブリ科】
 一昨日(5/18)は局地的な嵐が南関東を襲った。駐車したクルマの中でやり過ごしたが、雷鳴轟く中突風に激しく揺すられ、雹混じりの豪雨がルーフやフロントグラスを叩く音にラジオの音声がかき消されるほどの轟音。いささか身の危険を感じるほどだった。

 そして今日、久しぶりに里山の溜池を訪れてみると、カイツブリの浮巣は放棄されていた。一昨日の豪雷雨と関係あるのかどうかは分からないが、もしあの嵐にさらされたなら浮巣が壊れても不思議じゃないな。
 探してみると前回とは離れた場所で新たな巣作りに励むペアを発見。営巣で一二度失敗するのは例年のこと。抱卵モードから新たな巣作りモードへのリセットは驚くほど早く、彼らに憂いの様子は見られない。それどころか新たな繁殖に挑む姿からは「種」の逞しささえ伝わってくる。

 それにしても、今回の巣は遊歩道の直下。前の巣より目立つ場所だし大丈夫かなぁ。

 画像は前回の巣で交尾するペア。カイツブリの求愛から交尾までのプロセスは、独特の情を感じさせてくれる厳粛な儀式のようだ。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 2012年04月 横浜市青葉区
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