台風接近 侮るなかれ

栗名月は嵐に呑まれそう(月齢9.726)

 とうに過ぎてしまったが、10月2日は「望遠鏡の日」だそうな。1608年にオランダの眼鏡職人ハンス・リッペルハイなる人物が発明したことを記念しているらしい。かのガリレオ・ガリレイ木星の観測を行ったのが1610年なので、望遠鏡は当時のハイテク最先端だったのだろう。

 そして現代。不肖ヒゲボウズの所有する望遠鏡は双眼鏡を覗けばフィールドスコープに限られる。いや、望遠鏡の類いを所有する世帯平均など知るべくもないが、個人的には虎の子にも等しい相棒なのだ。我が老朽スコープは祝福されなければならない。

 さらにである。明後日10月11日は旧暦の長月(ながつき)十三夜、栗名月あるいは豆名月。台風19号の関東上陸が迫る中、明晩以降はお月見どころではないだろう。ということで「望遠鏡の日」を知った記念も兼ねて台風襲来前の月を観望&撮影。

 輪郭に浮いている青緑色は色収差。この光学系の欠点を露呈している。とはいえ分解能そのものは口径82mmとしては及第点だろう。ましてや天体望遠鏡にあらず、地上観察用のフィールドスコープなのだから。 

f:id:Tpong:20191009211106j:plain

 先月の十五夜芋名月で、十三夜は栗または豆名月。旬を愛でるというよりは収穫を言祝ぐ意味があったのだろう。

 この時期の台風は珍しくもないけれど、このところ天象のもたらす災害が続きすぎている。台風19号が収穫に影響しないこと、そして大きな災害をもたらさないことを祈るばかりだ。

- 撮影データ:Canon PowerShot G9 X Mark II / Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32x)