長元坊(チョウゲンボウ)成鳥♀・幼羽♀

ハヤブサハヤブサ科】
先日遭遇した母娘のチョウゲンボウ、ようやく撮影画像の整理が追いついた。
まずは成鳥♀のホバリング(停空飛翔)から。

チョウゲンボウハヤブサの仲間だが、狩りのスタイルはかなり違う。
ハヤブサはもっぱら空中の鳥を狩るので、高速追尾および急降下によるキックと空中キャッチを得意としている。
一方のチョウゲンボウは地上の小型哺乳類や爬虫類、昆虫などが主な獲物。
小型の鳥類も捕食するが、上空から地上を襲うことを得意としていることに変わりはない。
地上の狙いを絞り込み機会をうかがうため、ホバリングを得意とするのは必然なのだろう。

キィキィと甘ったれ声で親を呼ぶ幼鳥の視線は親鳥を捉えて放さない。
すでにホバリングもこなせるようだが、狩りの腕は半人前にも充たないようだ。

よく見ればあどけない表情なのだが、親と変わらぬ大きさで甘える様はなんとなく人間界を彷彿させる。
「ダルマさんが転んだ作戦」で近づけた分だけ、警戒心も発達途上なのだろう。
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