嘴太鴉(ハシブトガラス)&鵟(ノスリ)

ハシブトガラスがタカ目の猛禽を追いかけ回すのはさほど珍しい光景ではありません。小柄なチョウゲンボウハイタカはもちろん、大きさが互角のオオタカさえも攻撃します。ことオオタカ里山の王者にふさわしく逆襲もするし時としてカラスを狩りもするのですが、大半の猛禽はカラスの連携の前に退散していきます。この日のノスリもしばらくは「我関せず」の体だったけど、執拗な攻撃に辟易したのか里山の上空から去ってしまいました。

繁殖期なら上空を舞う猛禽を撃退するのも頷けますが、カラスの猛禽嫌いは季節を選びません。食性の重なるトビ、バードイーターのオオタカの仲間は別として、地上の小動物を狙うノスリチョウゲンボウは直接の脅威とならないはず。もはや執念さえ感じてしまう猛禽嫌いの理由を是非とも知りたいものです。
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