【タカ目タカ科】
過眼線のないセキレイに気を取られていたら、大きな灰色の鳥がいきなり降ってきた。周囲の鳥たちが大騒ぎしながら一斉に飛び立つ中、不運なムクドリが蹴り落とされ、一瞬の後に文字通り「鷲掴み」されていた。唐突な成り行きにカメラの軸線はあさってを向いたままだったが、自前の網膜には決定的な瞬間をしっかり捉えることが出来たので良しとしよう ・・・・ って、やっぱり悔しいけど。
その灰色の鳥は紛う事なきオオタカのオス。獲物を押さえ込んでいるところを辛うじて撮ることが出来たが、あたふたとしている間に騒ぎに気付いたカラスの群れに囲まれて飛び去ってしまった。きっと遠からぬ場所でヒナが待っているんだろうなぁ。
あの朝、カイツブリのヒナに始まった興奮はホオジロハクセキレイの初見からオオタカの狩りを目撃するに至り、寝不足を完全に吹き飛ばしてしまった。そそくさ帰宅したけれど興奮冷めやらず、その夜の仕事も寝不足を引きずる羽目に。やはり鳥バカに付ける薬はないんだな。
追記(5/28)：コメント欄にてオスとの御指摘を頂戴した。ハシボソガラスに比べて大きく見えたためメスと判断していたが、根拠がいささか観念的だったと考え、喉に見える下面の横斑が薄く白っぽいことや眉斑が細いことからオスと訂正することに。ガクさん、ご指摘ありがとうございました。
撮影データ ：Canon EOS 20D + EF400mmF5.6L / 2011年05月 横浜市青葉区
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