今宵、横浜の月の出時刻は21:34。この時間帯なら「居待月」といったところだろうか。灯火の乏しい時代なら辛うじて起きて待てた月なのだろう。
ところで月の出後せいぜい1時間の月は分厚い大気の影響をもろに受けることとなる。シャッター速度は1/15secと天頂付近の露出と比べると3EV以上暗い。また青い波長域の光が届かないため、不気味なほど赤い月となる。その赤さを表現すべく、デジタルカメラのホワイトバランスをデイライトに固定してとったのが上のカット。肉眼の印象も概ねこんな色だ。
普段の月撮影だとホワイトバランスを「昼白色蛍光灯」に設定することで色浮きを抑えているのだが、これぐらい赤い時は「電球」に設定することでグレーの月を撮ることが出来る。月本来の色にはこちらが近い。
- スコープ：Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース)
- カメラ：CASIO EX-Z850 > ISO50・WB:DayLight＆FL・f=9.5mm・Mode:M(F3.1・1/15sec)・MF
