立待月(月齢16.132&16.155)

 十六夜を過ぎると立待月・居待月・臥待月そして更待月と日々遅くなっていく月の出時刻を表した古名となる。通い婚の時代を思うと、思い人を待つ身の切なさや狂おしささえ連想してしまうのだが、むろん月の出ぬ夜が漆黒だった時代の話だ。

 ホワイトバランスをデイライトに固定して撮った立待月は、19:59(東京)の月の出から1時間20分ほど経過している。高度が低いからだろう、見た目以上にアンバーが強く感じられるが、これはこれでいかにも立待月のイメージだ。

 さらに30分を経過し、ホワイトバランスをいつも通りの昼白色蛍光灯に設定して撮影。個人的には無彩色に近いこの色が正解に近いと考えている。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850