不快な夜は月もが禍々しい

居待月

  近所のラーメン屋さんからの帰り道、東の地平を真っ赤な月が昇ってきた。
帰宅後のベランダで、大気の揺らぎが落ち着く頃合いにフィールドスコープをセット。
赤味こそかなり薄れたが、まだまだ禍々しい色を湛えた月が低空を睥睨していた。

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 デジカメのホワイトバランスをデイライト設定として見た目通りのオレンジ色で撮った後、電球設定(3200k)に変更して色の偏りを修正。極軸の傾きも補正して撮ってみた。

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▲ 2019/08/18 21:20:35(月齢17.350)

 おおよそ本来の色が限りなく無彩色なのは「かぐや」などの観測データでも証明されている。このブログでは何度か言及してきたが、禍々しい色の正体は地球の大気が波長の短い光を散乱させてしまうことによる。

 と理屈は判っていても、ねっとりと淀んだ不快な空気は禍々しさをいや増しているようだ。いい加減、猛暑にもウンザリしてきた。

- 撮影データ:Canon PowerShot G9 X Mark II / Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32x)