尾長鴨(オナガガモ)♂♀

 淡水域で見かけるカモとしては最大なのがオナガガモ。オスの識別を容易ならしめている長い尾羽とシックな羽衣には何となくフランス的なセンスを感じるのだけど、なるほどと頷くべきか彼らの生息分布には西ヨーロッパも含まれているようです。一方ご多分に漏れず地味なメスも、オスには及ばないまでも尾羽は長め。上品な装いもさることながらシルエットの美しさでも彼と彼女は際だっています。

 餌付けによる人慣れしやすい性格も彼らの特色といえそう。ハクチョウ餌付けのニュース映像が流れると、決まってオナガガモの大群が写っているし。下のカットは撮影時の切り出し効果が皆無のEOS5Dに300mmズームを付けて撮ったもの(しかもExifを見ると望遠端ではない250mm)。おおよそ鳥撮りには不向きな機材構成でさえこの大きさで写せていることからも、おそらく餌付けされ人慣れしているだろうことが想像できます。

↑「いぁー、焦った〜」と汗をかいてるわけじゃない。オナガガモヨシガモと同じ逆立ち採食派の主要メンバー。


《縮小画像ではオスの柄がモワレを起こしているようです。クリックしてFotolifeの大きな画像でどうぞ。》
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