川鵜(カワウ)

その名に反し、鵜飼いのウではありません。鵜匠が操るのはウミウです。関東では上野不忍池のコロニーが有名。といっても規模は小さく二百羽程度だそうです。本来は数千羽のコロニーさえ作る彼等ですが、糞に含まれる多量のリンにより営巣木が枯死したり、水質悪化、生息環境の都市化などにより減少傾向にあります。

そんな彼等も最近は河川の中上流域に進出し、アユやヤマメ・アマゴなど放流魚を狙うことから嫌われ者になりつつあります。進出してくると歓迎されるカワセミを思えば、カワウは不憫だなぁ。

追記

カワウの個体数は近年増加傾向という意見もあるようです。私の読んだ資料が古いのかとも思ったのですが、ひょっとしたら個体数は増加、コロニー規模が縮小分散しているということかも知れません。
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