ホオグロヤモリ

 石垣-西表-石垣とそれぞれ2泊ずつ3つの宿*1を利用したのですが、すべてのホテルで同衾したのがこのヤモリ。「鳴きヤモリ」の異名もあるそうで、チッチッとよく通る鳴き声があちらこりらから聞こえていました。


 さてこのヤモリ君、ベッドの上で仰向けになったとたん天井に貼り付いる彼と目が合うわけです。人によってはビックリするんでしょうね。客室には無害であることや蚊などを捕ってくれる益獣であることを強調した説明書きが備えられており、慣れない宿泊客からの苦情が少なからずあるのだろうと察せられました。

*1:西表島の宿はコテージスタイルだから当然として、石垣島も市街を避けて宿を選んだ

磯鴫(イソシギ)

 東京からだと南西に2100km、台湾まで僅か200kmの位置にある八重山諸島でも日頃見慣れた野鳥を目にします。留鳥のスズメは別格*1として、お馴染みさんの多くは渡り鳥。特にツバメやイソシギはその数の多さに驚かされました。本来八重山でのイソシギは冬鳥なんだそうですが、8月末にもかかわらず、かなりの数に遭遇。ひょっとすると定着(留鳥化)しつつあるのかな。

西表島の仲間川で観光船を先導するかのようなイソシギの群れ。翼上面の白線が特徴です。十羽ほどで群れをなし、マングローブの水路を縫うように飛び去りました。
<前後の「イソシギ」エントリーを読む>

*1:多くの場合は留鳥ほど亜種レベルで固有種化しているので、スズメの渡来はまだ日が浅いのかも

地域限定図鑑

西表島フィールド図鑑

西表島フィールド図鑑

いわゆる慰安旅行で八重山を訪れたのは今年の2月。そのときの興味や疑問に答えるべく購入したのがこの本です。今回の旅でも動植物の識別には重宝しました。著者は西表島に10年暮らしたそうですが、この本を携え現地を歩いてみると内容の濃さに脱帽してしまいます。
読み物としてもお薦めで★★★★☆