弾丸ツアー 3/3

神座す島へ

 周防大島を半日かけて周回した後、瀬戸内海沿いの国道を宮島口まで辿る。
有料Pにクルマを預けフェリーに乗船すれば、行く手には荘厳な雲が沸いていた。

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↑ 雲いずる安芸の宮島

八雲立つ」は出雲の枕詞だが、宮島もまた全島神域であることを思い知る。

画面ほぼ中央が弥山(標高533m)、やや左の海岸線に小さく赤く見えているのが厳島神社の大鳥居。

なお宮島は通称、厳島が正式であるらしい。なるほど、なるほど・・・・

下船後は宿の送迎車に荷を預け、そぞろ厳島神社へと参道を辿る。
焼き牡蠣のそそる匂いが途切れたところで眼前が開け、いよいよ厳島神社

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↑ 満汐の大鳥居

偶然にも日没のタイミングでたどり着く。
事前に潮位はチェックしていたけれど、夕日の角度までは計算外。思わぬ幸運でした。

翌日午前は島内観光。

お目当てはなんと言っても「平家納経」。
厳島神社宝物館の展示は複製だが、およそ850年前の精緻はうかがい知れる。
厳島神社の社殿そのものもだが、平家納経もまた平氏の栄華を偲ばせてくれまする。

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↑ 干潮の大鳥居。

厳島神社は潮の干満で全く異なる風情となる。潮見表の確認が必須なのは海釣りと同じだね。

ついでと言っては語弊があるが、動物園・水族館好きには必見なのが宮島水族館。スナメリは言うに及ばず、牡蠣筏の垂直展示や幻想的なタチウオなど見所満載。

 

宮島を後にしたならば、横浜西端の我が家までひたすらクルマを駆るのみ。
800kmを走破し帰宅した頃には東の空が白みかけていた。

 

二泊三日+夜間走行の弾丸ツアーはこれにて終幕。

まぁ疲れましたとさ(苦笑)。